FreeStyleリブレ@イル・カント・デル・マッジョ

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

5つ目のリブレでチェックしたかったのが、今回紹介するレストランのイル・カント・デル・マッジョ。京都の通り名を歌った、♪アネサン・ロッカク・タコ・ニシキ~の蛸にあります。イタリア好きの友人に教えてもらって何度か訪れていますが、食中食後の血糖値をまだチェックしていませんでした。さてそのディナーで私の血糖値は如何?

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先日日曜日は修学院のアトリヱ松田でチェロとピアノの演奏会。いつもながら素晴らしい土肥さんのチェロの後は美味しいお料理を、ということで晩は夫婦でイル・カント・デル・マッジョへ。

何度か紹介している祇園のカッチャトーリ同様、ここもまたイタリアを感じさせる美味しいレストラン。お店の名前はオーナーシェフの田村さんが修行したフィレンツェのレストランの名と同じ。京都で開店するに際し、イタリアの店の名前を使うのを快く許してくれたのだそうです。お料理はまさしくトスカーナ。おまけにBGMがイタリア語なせいか、この店に出かけるといつも非日常的で、それがとっても心地良い。


まずはグラスで泡(スプマンテです、念のため)。それをチビチビしながら食べものを検討。いつも美味しいスフレは今回は茄子、そして生ハム盛り合わせ。そしてニンニクいっぱいのトマトのパスタに、お肉はトリッパと牛肉の赤ワイン煮込み、そして焼き野菜。いつもはビィステカにするんですが今回は温和しめ(おとなしめって読むんだって)。お肉に合わせたのはキャンティの赤ワイン、Stravizzo。それにケーキとセミフレッドのデザート。アルコールが入っていたせいか、写真のピントが合っていませんがご勘弁。

さて、この時の血糖値をFreeStyleリブレでモニターしたものが以下の通り。フルコースディナーで血糖値が思ったより上がらないことはSMBGで何度も経験したところですが、今回も同じ結果となりました。いったい何故こんな風になるのでしょうか。

イル・カントのお料理はトスカーナ仕込みのイタリアンで砂糖はまず使いませんし、お肉が多いので糖質量は少なめ。でも例外はパスタとデザート。大雑把にいってパスタの糖質は20g前後(二人でシェアしたので半分として計算)、デザートも同じ位か、もっとでしょう。ところが、上図からわかるように私の血糖値は思ったより上昇しませんでした。


パスタは19時少し前。それからちょうど1時間後にピークが出ていますから、パスタによる血糖値の上昇がこれでしょう。その上昇分は約40で糖質換算なら高々15gなので、これはまぁ少し低めで落ち着いたと考えてもいい。

問題はデザート。パスタの後お肉料理と焼き野菜を食べた後、デザートがテーブルに出てきたのが20時少し前。でも、このピークは1時間後にはなく、次の山は22時で2時間後に出ています。おまけにピーク値は糖質量から考えるとかなり低め。

ホンマでしょうか。糖質たっぷりなデザートを食べたとはとても思えません。つまり、これこそが「食後血糖値の上昇は糖質量だけでは評価できない」という実例の1つ。デザートの糖質が20gあるなら、50、60くらいは血糖値がアップして当然のところですが、そうはなっていません。この間いったい何があったのか。何がどんな要因が血糖値のピークを低くしたのでしょうか。続く。