FreeStyleリブレで知りたいことが…

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

FreeStyleリブレの続き。たった2週間という短い期間ですが、FreeStyleリブレのおかげでいろんなことがわかってきました。えっそうなるの?とか、なるほどなぁ〜、あぁそういうことだったんだ等々は、おいおい紹介しますが、まずは前振りから。

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私が2012年11月から糖質制限の食事を続けてきたことは既に触れた通り。この間、日常的なSMBG(自己血糖測定)によって血糖値を測ってきましたが、スポット的な測定ではどうしてもわからないことがあり、その疑問点を解消できず悩んできたことがあります。たとえば、

  • Q1)早朝の血糖値が80~90前後なのに起床後すぐに100〜110になってしまう。なぜ?

  • Q2)糖質10g程度の朝食をとってもとらなくても血糖値のアップは変わらない。変だな。

  • Q3)定期健診の血糖値はいつも120前後。食事を摂らないのに早朝のと違うじゃないか、いやだなぁ。

  • Q4)食後血糖値のピークは1時間と云われるが私の場合2時間目くらいがピークの時もあり。

  • Q5)糖質が多いお寿司やフルコース料理でも食後血糖値がそれほど上がらない。どうして?

  • Q6)糖質量は同じくらいでも食後血糖値の上がり方がかなり違う時がある。

  • Q7)昼間と夜間では血糖値の変動が違う。

  • Q8)睡眠の程度で血糖値がかなり違う、とくに夏季暑くて眠れなかった翌朝はかなり高い。

  • Q9)海外旅行に行くと血糖値が暴れるのはなぜか?

  • Q10)その他いろいろ

理由を探すために、身近な医者に質問したり、いろんな本を読みました。日本だけではなく米国や欧州の関係書籍やネットの文献も読み漁ってきました。でも仮説や推測を理屈や理論のように言い連ねているケースが多く、納得できるのもあればホンマか〜というのもあり、よくわかりません。

20年以上前に医学教育を受けた人は、たとえばレプチン、グレリンなどの内分泌の知識すら怪しく、一方で現代の医者は勉強不足なのか、最近の生理学の進歩に全く追いついていません。いくら医学が経験知の集大成とはいえ、確実に明らかなのは「糖質を食べると血糖値が上がる」程度。その他はまだまだわからないことだらけではないのでしょうか。

たとえば、1日のあいだで血糖値はかなりアップダウンします。少なくとも定数ではありません。それなのに一定の数値を超えたらアウトであるかのように扱う診断は果たして妥当なのか。

測定誤差や計器の特性は別として、私の場合全く食事を摂らなくても早朝と午前中、夕方から夜にかけて血糖値がかなり変わります。健康な人でも70〜130、あるいは140mg/dlの間を変動するとのことですから驚くようなことではありませんが、食事だけでアップダウンすると思うのはどうやら間違いだったことに気づいたのはSMBGのおかげです。

考えてみれば、自律神経のホルモンバランスが日間で変動するのですから血糖値がアップダウンするのも宜なるかな。健常者ならインスリンが働いて血糖値の変動幅を小さくできますが、膵臓機能がヘタっていたりインスリン抵抗性が高い者はどうしてもそのアップダウンが激しくなります。だから、先のQ1とかQ3などは私のケースでは「そうなっている」という程度の話でしかありません。

ただ私自身のケースであっても、尚更思うのは、じゃ朝はどうか夕方はどうなのか、夜間はどう変動するのか。そんなことを掴めれば日々の食事内容を改善することができます。それを知るには自分で自分を測ってみないとわかりません。そういう観点で、FreeStyleリブレのような連続型測定機器はとっても有意義です。

FreeStyleリブレを使ったモニタリングの結果、(たった2週間でも)早朝血糖値と日中や夜間の血糖値のプロフィールはもちろん、食事の糖質だけでなく食事にかける時間や食べ方如何で血糖値の上昇が全く違う様相になること、あるいは日中と夜間で血糖値の変動が異なること、とくに睡眠中の血糖値の変動はなかなか複雑なこと等々が少しずつ見えてきました。整理に時間がかかりそうですが、後日データを添えながら見ていくことにします(続く)。

うちの庭にも梅が咲き始めました(3/17)