公明党と民主党のアヤシイ関係

一泉庵

地元滋賀県の国選話。11月9日の衆議院議員選挙滋賀1区の結果をみて、見事にわかりやすい結果でした。注目すべきは、公明党が自民党候補に入れずに民主党に投票している点でしょうか。

今回の滋賀県1区の選挙結果を簡単に振り返ると、
川内(共産党) 1395票、 上野(自民党) 4334票 、川端(民主党) 5761票
となっています。

共産党の票は志賀町固定票通りで変化なし。共産党は町長リコールや町長選挙で汗を流したにもかかわらず、町民からの信頼獲得には繋がらず、目標だった3000票にははるかに届きませんでした。

問題は自民党。いつも志賀町選挙時の保守系票数よりも1200票少なくなっています。これが公明党の票数なのでしょう。前回町議選の2人分を足すと、見事に1242。また、川端(民主)の票が産廃反対票の約5900から共産党票数を差し引いてから、1200票を足し込むとほぼピッタリです。もちろん、投票率の問題があるので若干数字の多寡は加味しなければなりませんが、おおむねそういう傾向だったとみてよいと思います。

なぜ、国政では自民党とタッグを組んでいる公明党が滋賀1区では民主党に投票するのか。これも既に明らかなことですが、公明党は2区〜4区では自民党候補を推薦していましたが、1区では自主投票ということにしていました。むしろ、公明党と旧同盟系(民社党系というべきか)との関係などから川端候補(民主党)に投票するのは当たり前のことなのかもしれません。ここらは労働4団体というのが存在した時代の滋賀県内の事情を知っている人ならわかるはず。

ごみ問題で振り返ってみると、川端氏(民主)は国の広域大型ごみ政策に反対することはありませんでしたし、民主党そのものも反対していません。滋賀県議会の民主党(及び県民ネットワーク)も志賀町での焼却場用地買収に賛成した経緯があります。共産党候補は新聞の取材でまだ少しマシなことを云っていました。でも、肝心要の共産党中央委員会は国のごみ政策にきちんと反対していないので、私からすると。どっちもどっち。
今回の選挙では、公明党と民主党のあやしい協力のもとに、ごみ焼却場推進の国選候補を誕生させたというべきところでしょうか。