脱塩ビ給水管は可能です
1999/03/29
水道の給水管素材について鉛は論外ですが、塩ビ管や塩ビ被覆鋼管だけではありません。日本工業規格(JIS)を見て下さい。ポリエチレンでもいいし、ポリブテンでもいいし、架橋ポリエチレンというのもあります。そんな簡単な「事実」が水道工事の実務では全くと言ってよいほど無視されてきました。
その理由について考えるのは別の機会にするとして、少なくとも塩ビ以外の素材で設計施工することは技術的にもコスト的にも何の問題ありません。
塩ビ鋼管では赤水の原因になることは現場の工事関係者なら常識ですし、塩ビは有害な塩ビモノマー、危険な可塑剤や安定剤をあれこれ溶出させます。さらにいえば、廃棄物にした時にダイオキシン問題まで引き起こす素材ですから、代替物があるのなら使わないに越したことはありません。
論より証拠、現在建築中の拙宅では屋内管は架橋ポリエチレンのさや管ヘッダー工法で施工中で、敷地外の水道本管からの引き込み部分はポリエチレン管で予定しています。もし、これを水道法に抵触していると思った関係者は全くの不勉強。顔を洗って水道法の条文を一から読み直して下さいませ。
参考:
・引き込み管は鉛だった
・家づくり実践記(7);非塩ビ給水管の勧め