プランB発動の金沢旅行 2
2018/02/14
JR西が大雪警戒で2月12日の特急の運行を取り止めたことで、私たち夫婦は東京廻り。その経緯は前回お伝えした通り。運休を知ったのが11日夕方の17時過ぎ（注１）、東京廻りを決断したのが17時半前後、新経路の座席予約を完了したのが18時前で宿の夕食直前。これでゆっくり11日の晩は美食を楽しめることになったのですが、まだ問題は少々ありでした。
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プランBであろうとなかろうと特定の案を採用するなら、その段取りや経過をイメージして必要となる行動や手続きを確認し、それに伴う手間やコストそして実行可能性を検討することになります。ふだんは意識的にやっていないのかもしれませんが、当初考えていなかったことに対処しようというなら尚更欠かせません。と、蘊蓄をたれておいて・・・。
白山麓の猪肉で小鍋。肉はもちろん野菜も美味。＠白山ふらり
当日11日夕方、東京廻りの経路に変更しようとJRの予約サイトに入ると、夕方17時半現在で北陸新幹線（金沢発東京行き）は翌日の10時半以降の指定席が既に満席。JRの運行変更を受け、大手旅行代理店による予約変更がどんどん進んでいるみたい。席の確保は時間勝負でした。
あらら自由席にしようかどうしようか。金沢は始発だから並べば何とかなりそう。でも北陸線の運休でお客さんが溢れるので、何列車分かホームで待たなければならないかもしれません。これでは帰る時間が計れませんし、疲れます。調べてみると10:15以前ならまだ指定席に空きがあることがわかったので、とりあえずそれをゲット。
次なる問題はその時間に駅に辿り着くことができるかどうか。白山麓8時台のバスに乗れば10時頃には金沢駅に行けそうですが、今回の大雪でバスの運行に難あり。宿から地元のタクシー会社に問い合わせてもらったら金沢駅まで行ってくれるとのこと。現地の雪道を熟知するタクシーなら安心で、これでアクセスも確保できました。
でも、まだ問題あり。今回のチケット変更には時間がかかります。JRの予約サイトは運休時の変更に対応していないので、今回のようなケースではみどりの窓口にて対面で一々変更しなければなりません。つまり、駅に辿り着いてから時間の余裕がないとチケットが手に入らない。なんてこった！
もう１つ。数日前の北陸線の運休時には東京廻りに変更しても乗車券は有効でした。つまり、金沢から大阪や名古屋方面へのチケットがそのまま使え、特急料金だけを新たに払えばいいという特例措置が採られたのです。
12日も大丈夫だろうと思っていたら、（11日21時時点でサポートセンター曰く）12日はどうなるか決まっていない、特例については駅の窓口で個別に相談してくれとのこと。これではさらに窓口で時間がかかります。時間がかかり過ぎて列車に間に合わなくなるかもしれないとサポートセンターに尋ねても並ぶしかないと素っ気ない回答。JRの対応には改善の必要ありというべきところでしょうか。（注２）
こちらでできることといえば窓口での時間的余裕を増やすことしかありません。そこで、朝食時間を前倒しして、再度タクシー会社へお願いして宿に来て貰う時間を早めてもらうことにしました。プランBの微調整です。
・・・・・日は変わり・・・・・
翌朝12日は雪道になれた地元タクシーのおかげで、９時15分頃に金沢駅に到着。みどりの窓口には室外まで溢れるヒトヒトヒト。遅々として進まない列の後ろにつくと、地元テレビが少し前の方でお客さんにインタビューしていました。
こりゃ30分以上は覚悟かな、1時間以内ならラッキーと諦めかけていると、窓口の右側２つが予約ネット専用と書かれているのを発見。並んでいる人もなし。こちらはまだ発券していなかったのでガラ空きの窓口へ行き、ほとんど待ち時間なしで変更手続きを終えました。ほとんどの人は発券済みのチケット変更で並ばされていたようです。（注３）
時間が余ったので、買い物を済ませて珈琲をゆっくり飲んでから改札へ。ホームには自由席に並ぶ人たちが山ほど溢れていました。昨夕列車の運休に気づかなかったら私も混雑の中だったかと思うと妙な気分です。
日頃からプランBを考えていると、こういう時にはフットワークが軽くて速い（苦笑）。いつも思うことですが、どんな情報をどこからいつどういう風にゲットし、どう活かすかを日頃から認識し訓練しておくことは実に大切なことだと再確認した次第です。
大雪の中でも野の草花は春待ち。＠白山ふらり
（注１）iPhone版のJR西日本『列車運行情報』アプリを使用。←これ西日本域の旅行には必須。
（注２）12日早朝に先の特例が適用されたことで東京廻りでも特急券以外の費用発生はなくなりました。
（注３）JR西の予約サイトでチケットを手に入れた場合、発券前なら何度でも変更できます。大きな駅なら専用窓口での対応ができるらしく、金沢駅では混雑した一般窓口をスルーすることができました。これは覚えておくべき教訓です。ただし、いったん発券してしまうとそれを解約した上で新たな予約の取り直しとなり、専用窓口で対処してもらえるのかどうか私にはわかりません（JRに確認して下さい）。