桜はモノクロ?

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桜は写真に撮すのがなかなか難しい。白からピンクの淡い色合いの花びらは焦点をどこに合わせたらいいのか、はっきりしない。露出は難しいし、曇天では花のコントラストがとりにくい。私は毎年悩みます。記録として残すならともかく、桜の印象を写し留めるにはどうしたらいいのか。あれこれ考え、モノクロにしてみるとイメージ的に結構いけそうな感じがしてきました。

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sakura16b2空が青色の晴天なら淡いピンク色は補色の関係でバランスがとれます。でも曇天の桜は写真で撮るとパッとせず、観た目のようにはくっきり写ってくれません。花びらの出す紫外線効果もあるのでしょうか。

そういえば、鳥には紫外線を感じる錐体細胞の目があるため花に群がるという話を思い出しました。そう考えてみるとアイデア1つ。フィルムカメラの時代によくやった紫外線フィルターの活用の応用です。デジタルならコントラストを微調整できるので、紫外線フィルターをかけたようなイメージを作ってみました。

sakura16b

モノクロにすると当然色は消えます。でも桜の花のヴォリューム感はどうでしょうか。空との境界がくっきり出ることでモノクロの方が質感が出ているような感じがしませんでしょうか。また、曇天でも桜の花は明確に分離できそうです。これならと思って他にも数枚いじってみましたら、私が感じた桜のイメージに近いものが出てきました。嬉しいな。

一般に三脚据えて撮るとピントはばっちし、マクロを使えば微妙な処まで解像するので姿カタチはしっかり撮れます。でもそれではドキュメント。観た目の記録というか図鑑的になってしまいます。それでオッケイな人はいいのですが、私は好みじゃない。だって桜の印象を写し採ったことになるでしょうか。

桜のイメージってどんなものですか。人それぞれでしょうが、私思うに淡い色合いは記憶の不確かさ、ピンクや白色に変化しながらハラハラと散っていく儚さなどはヒトの世の写し。だいいち毎年めぐってくる桜の花の素晴らしさは世界の輪廻みたいなものさえ感じてしまうじゃないですか。

今年は色を撮ろうと考えたのでモノクロ専用のMMを使いませんでした。でもやっぱりモノクロ専用機を使うべきだったか・・・と桜が終わった頃に悔やむ次第です。

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