Eyewear

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mp676bガラス(glass)が2枚で、眼鏡(glasses)。でも、最近のレンズはプラスチックでガラスじゃない。という事実を踏まえてなのかどうか、最近は眼鏡のことをEyewear、つまり目の着物というそうな。視力の矯正目的だけでなく、ファッション的な要素も加わってきた現れでしょう。その眼鏡の話です。

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今年は眼鏡を2つ新調しました。1つはカメマンネンの跳ね上げ式。もう1つはつい最近手に入れたKazuoKawasakiのMP-103、ブラウンのストリングリムタイプです。KazuoKawasakiは川崎和男さんデザインで増永眼鏡製造のもの。私にとっては2つ目のKazuoKawasaki。

川崎和男さんの眼鏡といえば、サラ・ペイリンで有名になりましたが、「相棒」で水谷豊さんがかけているのもそうみたい。Macがらみでいえば、幻の携帯型パソコンデザインの1つが彼のでしたね。おっと眼鏡に戻りましょう。

 

カメマンネンの跳ね上げ式

カメマンネンの跳ね上げ式

思えば、最初の眼鏡は高校1年生の時。急に近眼になったので慌てて入手したのが、セルロイドフレームでガラスのレンズ。今の人には信じられない話かもしれませんが、1971年頃はメタルフレーム等というのはほとんどなく、その4〜5年後メタルフレームを見かけた時、えらくニヤケた眼鏡だなぁと思った位です。

その眼鏡、いつのまにかメタルフレームが多くなり、チタンフレームなんかも登場する頃になると、レンズもガラスからプラスチックへ。そしてサイズも小さくなってきました。この20年でデザインや色は様々となり、重さも軽くなり、ファッション性が随分強くなってきました。

ここ最近の変化といえば価格の大ドロップ。レンズつきで4000〜5000円程度からいろいろ出ています。びっくりしますね〜。値段の安さはコストの安い海外生産のおかげのようです。

眼鏡のフレームは一時期日本の独壇場。福井辺りがその中心でした。でも、熟練のワザは一子相伝というわけでもないだろうし、良質な製造器械を用いれば日本以外の国でも作ることができます。レンズだって高級カメラのレンズのように1つ1つ手磨きするわけでもなし。工業製品の品質管理がきちんとできるようになれば新興国でも日本でも似たようなもの。

そういったことを反映し、従来高止まりしていた眼鏡マーケットに新興メーカーは海外生産のフレーム&レンズで殴り込みをかけ、今日の隆盛を築きました。若い人だけでなく多くの人に受け入れられたのは宜なるかな。一方で、従来メーカーや販売会社は青息吐息なのではないでしょうか。

価格は大事ですが、一番の問題は自分が気に入るかどうか。顔にかけるものですから、それなりに納得したモノを選びたい、というのが私の希望です。むしろ眼鏡の値段が安くなってきた今だからこそ、気に入ったデザインの眼鏡をじっくり選ぶことが大切なことではないかと思ったりします。

MP-103

MP-103

価格の高いブランド品もありますが、高いから品が良いというわけでもなく、輸入モンだとか有名デザイナーものだとかで価格相応とはとても思えないものも多々。価格を第一にしたものと、芯の通ったモノ・媚びないモノ。その境界がどこにあるのか、ないのか、そんなことを考えながら眼鏡をみるのも面白いものです。

ちなみに、今年新調の2本はどちらも博多のEyerobicsで購入。昔々スポーツセンターがあった場所がソライアになり、その隣に移動した岩田屋の、さらにその西側にあるお店です。あの辺は昔の面影が全くありません。私が40年前に入った窯焼きピッツアのお店はどこに消えたのでしょうか。H君、元気? おっとまた関係ない話を始めてしまった(笑)。

レンズは自宅近くの眼鏡屋さんで入れています。ちょい昔は3〜4万円していたニコンエシロールが1万円位ですからね〜。レンズ価格にもグローバル化の影響を感じてしまいます。数年前バカ高いHOYAのiDを入れたのは何だったのだ〜?状態です(苦笑)。

mp103b

最後にまた英語話。Eyewearどころか、最近はEyewareみたいな云い方をする眼鏡も出てきました。グーグル眼鏡なんかはその代表で、超小型コンピュータモニターを組み込んでいます。まるでSF。状況はどんどん変化していきますね。ここにもまた、The times they are a-chang’n。