糖質制限

.Lowcarboあるいは糖質制限

糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の「糖質制限」給食突然ですが、糖質制限食の試運転?を始めました。ご飯、麺、パンなど糖質の多いものをできるだけ省く食事のやり方です。
狭心症以来、定期検診で測ってきた昼食前の血糖値はまずまずの値でしたが、自宅で測定した食後血糖値はかなりヤバい高さ。食事に気をつけ適度な運動を行っても6年間で改善の兆しなし。何故だろうと思っていたら、左記の江部医師の話を読んで、びっくり。日本の糖尿病医学もガラパゴスだったのか! 

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何をするにも健康こそが最大の基本条件。あなたは自分の血糖値をご存じ? 自分の血糖値が食後にどれくらい上昇するのか知っていますか。

6年前に狭心症を患って以来、注目していたのは脂肪関係のデータ。コレステロールは減ってきたのに中性脂肪は乱高下。食事を改め適度な運動を行っても改善なし。何故? 主治医は大丈夫だと云うのですが、ホンマのところはわからず仕舞い。

一方、定期検診で測っているHbA1c(グリコヘモグロビン:糖尿病の指標)は境界域。糖負荷試験で確かめると、明らかな境界型(糖尿病予備群)。自分で日々の血糖値を測定してみると食後血糖値が高すぎます。このままではいずれホンモノの糖尿病になってしまい、食事だけでなく毎日の行動にも支障を来します。でも、食事に気をつけ運動を欠かさなければ、いずれ何とかなるだろうと安易に考えていました。

そんな私がつい最近、上記の江部さんの本に出逢いました。境界型糖尿病の治療には糖質制限が良い、カロリー制限至上主義や脂肪悪玉説には問題あり等々。そのことを、ここ10年ほどの最新研究結果をもとに明快に解説されています。

この本を読んで目からウロコでした。だって、ご飯やパン、麺類のような糖質の多いものが血糖値を上げてしまうわけですから、それら糖質の多いものを食べなければ血糖値は上がりません。その通りですね。理にかなっています。

脂肪やタンパク質は分解しても糖にはなりませんから、お肉やお魚あるいは大豆を食べても殆ど血糖値は上がりません。従来のように、わざわざ低カロリー食にする必要はない、というわけです。これも朗報です。むしろ、カロリー制限を主とする従来の栄養指導では多くの糖尿病患者の病状進行を食い止められないことがデータでも明らかではないか、と江部医師は指摘しています。ただし、糖尿病でインシュリン治療や内服治療を受けている人の場合は、自己判断で食事内容を変えることはせず、主治医としっかり相談して、と書かれていることも指摘しておかねばなりません。

本では、豊富な食事メニューも紹介されています。既に糖質制限食で1500人以上の治療実績を持つ江部さんの話ですから説得力は十分。この本で紹介されている糖質制限ドットコムを見ると、既にいろいろな食材が糖質制限化されていることがわかります。とくに糖質制限に取り組んでいる御菓子屋さんがいるのは実に興味深い。

ということで、今後自らの実践を通じて糖質制限を考えていくことにします。細かい議論はこれから時々取り上げていくつもりなので、「糖質制限」というカテゴリーを新たに設けました。