せこい東電

.opinion 3.11

寒かったり暖かくなったり変な毎日ですが、お変わりございませんか。
こちらひどい風邪でほぼ1週間唸っていましたが、なんとか復帰できそうです。
この間、御用学者・重松某も亡くなったそうな。また、東電国有化をめぐる枝野大臣と東電との確執、それにチョッカイを出す米倉経団連会長の滑稽な動きとか、いろいろ出てきました。

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まず東電がさもしい。大事故を起こしました、本当に申し訳ありません、お金が足りないので貸して下さい。そういって国税からお金を補填してもらおうというのに、原発事故当事者の前社長に数億円の退職金を出し、社員にはボーナス継続、巨大な資産はたっぷり残したまま。多額の血税をもらうだけもらって、株主総会の議決権は渡しません、自分らで好き勝手やります、というのは、あまりにも身勝手な話。

さらに東電は7月から一般の電気料金を値上げしたいとのこと。でも、値上げなど申請する前に、東電がやるべきことは沢山ある。送電設備を売れば、電気料金値上げ分だけでなく、原発事故賠償金にも充当できるし、送発電分離となって発電事業者の新規参入や産業活性化に役立つはず。また、社長や取締役などの経営陣に経営責任をとってもらって、退職金や賞与を返還してもらうなど東電がやるべき事は山ほどあるはず。それらを殆どせずに、値上げなんてとんでもない。少なくとも私はそう思います。

東電福一原発事故が起こるまで、原発の安全性を無前提的に信じていた、という言い訳は東電内部にもあるでしょう。でも、とんでもない大事故を起こし、多くの人の人生をズタズタに引き裂き、フクシマの大地を気の遠くなるような期間使えなくしてしまった事実の重みをどう捉えるのか。おまけに他の原発はまだ動かそうというのだから厚顔無恥。要するに、格好だけ頭を下げて血税をかすめ取ろうという魂胆が見え見えです。

魂胆見え見えなのは経団連の米倉某もいっしょ。原発マフィアにとって原発は大きな金づるなので簡単に止めてもらってはいかん、東電にもしっかりがんばってもらわないと困る、ましてや原発利権の再編成を狙っている枝野なんかに出しゃばられると、甘い汁も甘さが減ってくるというわけでしょう。ホンマに醜さプンプンな人たちばっかり。そんなんが経営者をやっているから日本企業って衰退するのかね~。