FUJI X用のティルトレンズ

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年明け一番でFUJIFILMのXマウント用のティルトレンズが出たとのことで早速飛びつきました。念願だったジオラマ写真やミニチュア風な景色を撮ることができるようになりルンルン。でも、使いこなしにはそれなりの経験が必要で、狙って確実に写し出すのはまだまだ時間がかかりそう。

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一般に写真の撮像面は光軸に対し垂直。そのレンズの光軸を傾けるとピントの合う位置は微妙に変化します。普通では合わないはずの傾くピント面を利用すれば、ジオラマのような、あるいはガリバー旅行記に出てくるような世界を写し出しことができます。そのためのレンズがティルトレンズ。

この方面のプロならキヤノンRFマウントの高価なティルトシフトレンズを使うのでしょうが、約30万円の値段を出すのは素人にはメンタルな抵抗あり。・・・ということで、昨年来FUJIマウントユーザーの私にとって銘匠光学がTilt 50mm f/1.4を発売というニュースは今年最初の朗報でした。

早速手に入れてパシャパシャやっていますが、なかなか面白いですね〜。ジオラマ風というか、ミニチュアモデルを使って撮ったものみたいで、一度こんなの撮ってみたいと思っていた者からすると嬉しい限り。

1枚目は昨日アップした耕作地の写真。レンズ入手後に初めて撮影したもので、トラクターの前後数メールだけピントを合わせ、中央水平部分だけを強調したのでミニチュアの世界のように見えてしまうところが面白い。

2枚目は近くの駐車場を少し上の方から撮ったもの。真ん中の軽自動車付近だけにピントを置いたので、これまたミニチュア模型の世界。このレンズはレンズを回転させることでピント面を水平から垂直方向に任意の角度で動かすことができますが、私の腕ではまだまだ訓練要。

なんにしても、こりゃ面白い、もっとトライしようと昨日は京都駅へ。北側改札口付近を吹き抜け3階付近から撮ったのが3枚目。しっかりジオラマ写真になりました(ラッキー)。ヒトの配置をこちらが決めることはできないので、ちょうどイイ感じになるまで待つのが面倒といえば面倒(笑)。とりあえずパシャパシャやって、後で適当なのを選ぶ方がベターかもしれません。

それにしても、このティルトレンズは面白い。ネットコメントでは開放付近の描写が破綻しているとか、遊びレンズなのに高いとかいろいろ酷評されていますが、前者は少し絞ればいいだけ。後者についてはヒトそれぞれ。とくにFUJIFILMについては現段階ではこれだけしかないので選択肢は他になし。私は充分愉しんでいます。

念のために繰り返すと、今回紹介の銘匠光学製ティルトレンズ TTArtisan Tilt 50mm f/1.4はティルトのみでシフト機能はついていません(残念)。建築写真で使うような歪曲矯正能力はありません。まぁそこがキヤノン等のティルトシフトレンズとの価格差になっているのでしょう。でも、私には面白いレンズです。