FreeStyleリブレでわかったこと その4

.Lowcarboあるいは糖質制限 FreeStyleリブレ SMBG

FreeStyleリブレ関連の続き。前回前々回とレストランで食事をとった時の血糖値の上昇について触れてきました。今回は糖質量が公開されている外食についてチェックしてみます。

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最近はコンビニでも低糖質な食べ物を売る時代。でも未だにトランス脂肪酸たっぷりなマーガリンを使う商品が売られているので手放しで喜べませんが、それでも5年前に比べたら格段の進歩です。

飲食チェーン店でも最近は糖質に気を遣ったメニューを用意するようになりました。たとえば、松屋フーズは白ご飯を湯豆腐に替えるサービスを始めましたし(今年3月7日〜)、ファミレスのガストでは糖質ゼロ麺を使ったメニューや糖質控え目なスイーツの提供をしています。そうやって糖質制限が広範囲に一般化することはウエルカム。

ということで私もガストへ行ってみました。選んだのは「1日分の野菜のベジ塩タンメン」なるもので、麺が糖質ゼロ麺という触れ込みです。原材料は不明ですが、同名の商品から察するに、おからパウダーやこんにゃく粉などで糖質ゼロを達成している麺ではないでしょうか。このメニュー、ガストの宣伝通りだとすると糖質量は8.8gですが、私の血糖値の上昇ははたしてどうなるのか。結果は次の通りです。

食前が100弱だった血糖値が約1時間後にピークで138、約40ほどアップしています。私の糖質血糖換算値は2.5程度ですから、ちょっと上がりすぎ。上がり幅から逆算すると糖質は16となりますし、仮に換算係数が3だとしても13.3ですから、ベジ塩タンメンの8.8よりも随分多くなっています。


実は、いっしょに赤ワイン1杯とサイドメニューの「てりマヨチキン」をいただきました。後者の中に甘いほうれん草が入っていたので、この糖質が5g〜8g程度あったと考えると辻褄があいます。

今回のは[その3]のフルコースイタリアンより糖質量がずっと少ないのに同程度の血糖値上昇とは何ぞやと不思議に思いますが、どちらもアルコールは入っているし、考えられるのとしたら食べるのに要した時間の差くらいでしょうか(単位時間当たりの糖質負荷or消化量)。この件もう少し調査?!が必要ですね。


このベジ塩タンメンの値段は749円(税抜)。味は普通、チャンポンの麺が糖質ゼロ麺になったものと受け取っておけばまぁ外れていないでしょう。自宅で作ればもっと安く、そして美味しく安全に作れますから何ですが、外出時にこの手のモノがあるというのは有り難い。一応覚えておくことにします。

血糖値の日変動(3月12日)。お昼はガストですが、朝食夕食ともにスパイクなし。

ちなみ自宅の食事は一食当たりの糖質量が10g〜20g程度。ご飯パン麺類は原則食べません。カレーや丼が食べたい時は夫婦2人で玄米ごはん少しにして糖質30g前後にしています。

さてさて、今までSMBG(自己血糖測定)で食後1時間値や2時間値を測ってきたとはいえ、本当のところピーク値はどうなっているのか不明だったのが今回FreeStyleリブレで明確に確認できました。この連続測定機器が常に誰もが必要だとは云えませんが、何回か使って自分の血糖値変動のプロフィールを掴んでおくことは食事の変更や改善の基礎データになり得ると確信します。

読み取りリーダーを2週間単位でレンタルする業者がどこかに出てこないものでしょうか? そうすれば糖尿人でも健常人でも有益な情報を手に入れることができるのに・・・と思う次第です。次は、FreeStyleリブレを使ってみて見つけた睡眠と血糖値との関係について。