オーディオ 再編成

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先日来のオーディオ話の続き。AirMacExpressを導入したらレガシーなオーディオ装置が何なく使えることがわかったので、ちょっと欲が出てきました。それで新たにスピーカーとアンプを手に入れて音楽を愉しむことに・・・。

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30数年前はコンポを組んでそれなりに鳴らしたこともありましたが、今は昔。家で聴くオーディオはBGMでいい、でも普通のラジオの音質はもう1つ、CDを鳴らす場合でも大がかりなモノはいらないがBOSEのCDラジオならまぁオッケイ・・・、その程度です。

そんな私が今回中村和宏さんの本で自分の好きな音とはどんなものか問われ、改めて考えることに。まず、大音量なものは好みではない、クラシックのオーケストラは情報量が多すぎて疲れます。ピアノやバイオリンならソロか、あるいはせいぜい弦楽四重奏くらいまでの編成のがいい。

ジャズ系は好きな部類ですが、これもビッグバンド系は好みではなく、カルテット程度までの編成がいい。ロックやポップスにはいろいろ好きな楽曲がありますが、BGMではオッケイでもオーディオ装置で聴くほどのものはあまりなし。テクノ系の打ち込みは私には雑音です(最近のポップスが嫌いなのはこの点です。長く聴くと頭痛がするから)。

もちろん、上記は私の好みであって一般的ではないでしょう。でも自分の好きな音は?と問われたらそうなります。自宅で鳴らすのですから世間体を気にしても仕方ありませんし、ね。そう考えるとやはり、大がかりなオーディオは過剰仕様。強いていえば、音の輪郭がはっきりしていること、低音がしっかりで高音がキンキンしていない、音量を小さくしても全体のバランスを壊さないことでしょうか〔欲張り過ぎか)。そんなことを連れ合いに告げると、好きにやっていいとの了解を得たので装置選定へ入りました。

先の中村さんの指摘を待つまでもなく一番肝心なのはスピーカー。スピーカーにはいろいろあり、低音をしっかり鳴らすウーファーサイズの大きなものはそれなりの値段です。でもブランドコストや代理店コストが載せられているので気を抜けません(笑)。

ウーファーが30cm以上でないとオーディオではないとのコメントもあるようですが、そのサイズは拙宅では過剰装置。それなりのブックシェルフ型で十分です。また、スピーカー特性を私の好みでいえば、ドンシャリ型よりもカマボコ型(注)。いろいろ探していると日本のフォスター電機にぴったりなものがあり、値段もそこそこだったのでそれに決めました。

アンプはどうするか。先日来お伝えしてきた通り、CDから作った音源あるいはAppleMusicからのダウンロードしたものをAirMacExpress経由で引っ張ればプリアンプは必要なし。ダイレクトにパワーアンプからスピーカーへ繋げばいいだけです。

そのアンプもAirMacExpressの出力を受け取って増幅(アンプリファイ)できればいいのでシンプルなデジタルアンプで十分。アナログアンプを使う必要もありません(アンプ出力の考慮は要)。そこで、長時間使っても熱くならないものを探してみるとシンプルな国産品をいくつか発見。その中からSoundfortが作った製品を選びました。ウーファー16cm位ならこれでもオツリがきます。

ケーブル類はプロ現場でよく使われているベルデン製のものを採用。オーディオマニアの世界では1メートルで1万円を超すようなケーブルでないと音が良くないかのようにされていますがホンマでしょうか。最近は自宅の電線引き込み前の電柱トランスも自前で設置するという人がいるようですが私には???。感覚での物言いはどんな世界でも要注意。科学的な評価でいえばオーディオの世界はアコギなアキナイが跋扈している世界ではないでしょうか。

最後にアンプとスピーカーを新たにした結果として、音の定位や低音高音の輪郭がはっきり。大いにマルなんですが、その代わりBGMではなくなってしまい音楽に聞き惚れるためホンちゃんの作業効率が落ちてしまいます。これで良かったのかどうか(苦笑)。

(注)低音がドン高音がシャリですから低音高音を強調したのがドンシャリ型。中音域が落ち込まず低音高音が少しダウンするのはカマボコ型。