泡盛にはまる

一泉庵

 先月沖縄から帰ってきても泡盛の感激が忘れがたく、とにかく泡盛を飲んでみようという気になりました。手に入れた種類は既に2ダースを超えますが、少しずつチビリチビリなので、なかなか減りません。…


日常的には食中酒としてザンシロを飲んでいます。これはロックで。また、味見で、5年モノや10年古酒を少しずつ楽しんでいます。
実は味見には訳があります。泡盛の醸造所は48カ所ありますから、だいたい一通り飲んでみて気に入ったのを瓶や甕で長期間保存しようという目論見なのですが、どれもこれも美味しくて、なかなか難しい。

また、今年は結婚20年になることもあり、それを理由にして?瑞泉の21年モノを手に入れました。飲むのはもう少し先までお預けです。

それにしても、泡盛に見事にはまってしまいました。日本酒もワインも大好きですが、日本酒はドライではなく洋食風の料理には合いません。逆にワインは料理を選びますし、抜栓すると早めに呑まなければなりませんし、いいものはそれなりに値段が高い。2000年前後からボルドーのプリムールを少しずつ注文し、某所にキープしていますが、それが飲めるようになるのはまだ5年以上先の話。

焼酎も大好きです。でも、あまり話題になりすぎて売値が変になったり、原料が足りずに安全性の落ちる素材を使い出す傾向が見えてきたりで、もうひとつ面白くありません。行きつけのお店で「百年の孤独」を飲むのは大事なひとときですが、樽香はあっても熟成度が頭打ち。

そういう時期に、私にとっては泡盛の感激が蘇ったというわけです。味、熟成度、食事との相性、そして値段を総合的に考えると、泡盛は群を抜いていると思うのは私だけでしょうか。