牛 胃 ランプレドット

.Travel & Taste

ずっとわからなかった謎が解けました。知りたかった答はランプレドット。何だそんなことかと云われそうですが、13年も気になっていたので数日前からウキウキです(笑)。

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まず問いの経緯から。時は2006年9月26日、場所はフィレンツェのダウンタウン。その日のお昼はサンタ・ブロージア市場近くのレストラン チブリオでした(注)。美味しいランチを食べ終わり、外に出ると店前の屋台に大勢の人だかり。何これ?

よく見ると屋台には煮込み鍋がいくつか備え付けられ、そこから取り出した煮込みモノをパンの間に挟んで売っています。近くで働いている人たちが群がっていたのです。香りから察するにモツ煮込み、でも私には正体不明でした。

パスタぎらい (新潮新書)

皆美味しそうに食べているので興味津々。じゃこちらも1つ食べてみようかと思っても屋台には大勢が殺到していて、異邦人である私は注文品の名前も注文の仕方も不明でなかなか近寄れません(哀)。結局時間切れ。あれはいったい何なのだ? という問いを残し、その場から離れた次第です。

肉? いやあれは臓物系だな。じゃ、トリッパ? いやもっと違う部位だなぁ。香りも違うし。何という食べ物なんかな〜とその後夫婦で何度も議論するも正解わからず。

でも、その答は数日前に読んだヤマザキマリさんの「パスタぎらい」の中にありました。くだんの食べ物とはランプレドットという名前で、フィレンツェの代表料理とのこと。ヤマザキさんも好物らしい。

牛の胃は4つ。上から順にミノ、ハチノス、センマイ、ギアラという名前です。日本でもよく知られたイタリア料理のトリッパは第二胃のハチノスが材料ですが、私が見かけたランプレドットは第四胃のギアラが材料とのこと。知らんかったな〜。

グーグルマップを見ると、チブリオの近くにPolliniという屋台車が出ていますから今でも健在みたい。看板にはトリッパとランプレドットの2つがあるので、どちらも提供しているのでしょう(当時はそんな表記なし)。次のチャンスがあれば是非トライしてみたいものです。

写真はGoogleマップから

(注)チブリオには当時☆付のレストランと厨房を同じくするトラッテリアの2つ。素材と調理がいっしょなのに双方の値段は2〜3倍の開きありで、私たち夫婦は安い方へ。その後チブリオさん、和食などに目覚めて現在レストランの方は和食&中華も出しているとか(びっくり)。