温故知新 オーストリア旅行その3

.Travel & Taste

pflight15912インスブルックとザルツブルグ、どちらも30年前の新婚旅行で訪れたのが最初でした。今回は当時できなかった山登りをクリアしたいという気持ちが半分、もう半分は30年間で変わったもの・変わらなかったものをじっくり観てみたいという、いわばセルフな温故知新を目論んでいました。

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9月12日KIXからフランクフルト経由でドイツを南下しボーデン湖を横目で見ながら、山あいの小さな空港へ。フランクフルトからはプロペラ機だったのでちょっと驚きましたが、難なく到着。インスブルック空港は中心街から車で5分程度でアクセス抜群。19時前にはホテルに着きました。


選んだホテルは30年前に泊まったのと同じモントシャイン(Hotel Mondschein、日本語でいえばホテル月の光)。インブルックの絵葉書にも登場するホテルの外観は昔のまま。ピンク色の外壁が今も印象的な小箱のホテルです。

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内部のフロントや部屋は大幅に改装されていました。昔はシャワーのみの部屋がほとんどだったのに、現在は多くの部屋がバスタブ付きになっているみたい。風呂好き人にとってはおかげでより快適です。泊まった部屋はイン川を手前に旧市街を眺める景色を楽しめ、階の違いはあれど昔といっしょなのが懐かしい。30年の時を経て今またここに来れたことに感謝する次第です。

昔なぜこのホテルを選んだのか。イン橋沿いにある佇まいが気に入ったので部屋の空きを尋ねると1泊だけなら大丈夫とのことで決めたのでした。2泊目は部屋の空きがなかったので仕方なく隣のホテルに移動したため悔いが残っていましたが、今回で完全に払拭。3泊を堪能しました。

このモントシャイン、現在はベストウェスタングループに加入し、戦略的にホテル経営を進めている感じ。一方、30年前に2泊目に選んだ隣のホテル「バイセス・ラム(白い羊)」は閉鎖されてアパートに変貌。時代の流れを読み、ニーズを押さえながら経営を続けていくのは難しいことなのでしょう。

到着がスムーズで疲れがあまりなかったこともあり、荷物を置いて夕食へ。向かったのは中心街にある有名なチロル料理店のスティフツケラー。ここも30年振りですが、昔の雰囲気を残しつつ店を改装して広げたりと健在です。ドイツ語が飛び交っているので、どうやらドイツ語圏やオーストリア内の観光客が主な客層のようです。ここではサラダとチロルの前菜盛り合わせ、そして懐かしのグラーシュズッペとシュニッツェルを楽しみました。

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さて、30年前にインスブルックでやり残したことといえば、山登りでした。いえいえ本格的なものではありません。フニクラとローブウエイを乗り継いでインスブルックを見下ろす2000メートル級のノルトケッテ連峰へ登る、そんなもの。それが簡単にできることを後で知ったので悔しく思っていました。ということで、次回はオノボリさんの紹介です。

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