石油価格は上がっていない?

.EcoStyle

原油価格が50ドルを超えて、今年の灯油は1000円以上とか。でも、これは便乗値上げではないでしょうか。だって、日本が買っている原油価格はそんなに上がっていませんから。新聞やTVの報道をうのみにしていると、また庶民は騙されます。…

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日本が輸入する原油はドバイ産。この価格は11月12日現在で34.77ドル/バーレル。秋以降もわずか6%程度の上昇しかしていません。ちなみに、新聞やTVで囃しているWTI原油価格は同日現在で47ドルちょっと。これは一気に50ドルを超えて今少し下がってきたところです。

WTIというのは、米国産ウエスト・テキサス・インターミディエートの頭文字をとったもので、イオウ分の少ない石油のこと。一方、日本が買っているドバイ産はイオウ分が多く、重い石油です。環境問題の観点から云えば、イオウ分の少ないものの方が良いので、WTI原油の値段が高いのはまぁ当然かもしれません。でも、通常はWTI価格とドバイ価格の差はバーレル5ドル程度であったということのようです。それがなぜかしら、米国産のWTI価格だけが独歩高。何かヨコシマな意図を感じるのは私だけではありますまい。

この二重価格のことを明日発売の週刊ダイヤモンド 2004/11/20号が紹介しています。その他のマスコミ各社は知っているのでしょうか。知らないでWTI価格の話をしているのなら、米国石油マフィア?!の使徒みたいなものですね。また、石油関係各社は便乗値上げに利用しているだけでしょう。新聞やTVこそ、その実態を叩くべきだと私は思いますが、どうでしょうか。

出典: 明日発売の週刊ダイヤモンド 2004/11/20号 や原油価格を提示する会社のHP