原価

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2023年が始まりました。今年もよろしくお願いします。早々にお年賀を下さった方々へ、ありがとうございました。
最近は玄関に門松を飾る人も自宅近辺では殆どいなくなり、昔の新年らしさはどんどん薄れてきました。神道でも日本教でもない当方からすれば、ど〜でもいいことですが・・・。気になるのは年末遅くまで年始早々から仕事をする人が増えてきたこと。それだけ働いても「安い日本」が解消されないとしたら、どうしたものか。今年はいったいどうなることやら。

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全国各地のデパートで昨日から初売りが始まりました。こちら買いたいものもないのでネットニュースで眺めるだけですが、相変わらず開店前から長蛇の列で福袋などに殺到していたようです。

何が入っているのかわからないセット商品に大枚つぎ込むのはくじを買うみたいな気持ちなのでしょうか。一方、ヨドバシカメラの福袋みたいに中身がある程度オープンになっている場合は欲しいものがある人には有り難いでしょうね。

さて、その初売りで2割引き3割引きどころか、半額セールなんてのもあります。だとすると、本当の値段っていったいどれくらいなのか。

値引きで損を出していないとすると、原価が半額以下なのは容易に想像がつきますが、それなら初めから安くすればいいのに思うのは私だけでしょうか。

衣服に関しては、昨年末に読んだ本の中にデパートアパレルの原価は20%、ユニクロの原価はおよそ45%というのがありました。ということなら、デパートで半額セールをしてもちゃんと利益は出るということでしょう。

具体的な数字でいうなら、デパートで10000円で売っているものの原価は、ユニクロで4500円で売っているものの原価とほぼ同じということになります。感覚的にもだいたいそんなものでしょうか。ハイブランドなら原価率はもっと低いのかもしれません。

こちらユニクロ派ではなくMUJI派ですが、ここ数年のMUJIアパレルは感心する位にデキが良くなってきました。靴下、下着をはじめ、シャツやセーターも専業メーカーのものに引けをとりませんし、耐久性も随分高くなってきました。これで安いのですから売れない方がおかしいというべきところ。多くの人がそれを理解しているからこそ、ユニクロやMUJIが売上げを延ばし、デパートアパレルは風前の灯火なのでしょう。

世界で売れているブランドといえば、ユニクロにZARA、そして新興中国のシーインとか。シーインに至っては現地中国では一切販売せず欧米や日本への通信販売で売上を伸ばしているらしい。商社や問屋などの中間業者を飛ばしてるから値段が格安というわけですが、旧い商習慣から脱却できない既存アパレルがこの状況を打開することができるのか。かなり困難で厄介です。


蛇足ながら昨年にピークに達した米国株価は今年は下降傾向を強めてきました。米国FRBはインフレに対抗するためもう一、二回金利を上げるみたいなので株価は一段安でしょう。

一方、日本では金利がゼロ付近でふらふらしていたので住宅ローンを組む人の4人に3人が変動金利らしい。変動金利のアップには(一気には上げられない等)多少の制約条件がついているとはいえ、金利上昇が始まることは間違いなし。借金のある人は資金計画の見直しなど細心のご用心を。