太陽光発電の補助金

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ss09今年の暮れから太陽光発電による電気の買い取り価格が48円/kWになるとのこと。再開された設置補助に加え、大幅な普及拡大に繋がりそうで、いいですね。ところで、最初の補助金は1994年でした。94年といえば、自民党から新進党に政権が(一時的に)移った時期で、当時の大蔵大臣は・・・

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藤井裕久さん。現在、民主党の最高顧問です。今回の政権交代で彼は、海外メディアに「円高政策を取る必要はないが、円安によって輸出を伸ばす政策は間違いだ」と語り、円高容認を鮮明にしています(日刊ゲンダイ2009年9月4日)。これは妙に意味深です。

今回のソーラー補助金や買い取り価格の倍増政策は先の自民党政権からの引き継ぎになりますが、民主党としても時流時勢に合致したラッキーな追い風になっています。そのことを、最初の補助金を採用した藤井氏が感じないわけはありません。

国産のソーラーパネルを大量に製造するなら、原材料の輸入が安価な方がベター。内需拡大、国産メーカー振興となれば、その方面でもプラス。太陽光発電の推進はいろんな経済波及効果が期待できます。温暖化対応も合わせて考慮すれば、ソーラー発電推進は民主党の目指す方向と一致する。つまり、民主党にとって、太陽光発電の推進は実にオイシイ。

イキオイに任せて一気に普及率を大幅に拡大し、世界に誇るソーラー国家になってほしい。できたら、その一方で原子力発電による比率をゼロに向かって減らしてほしいというのが個人的願望。