スワロフスキーの世界  オーストリア旅行その6

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swaf0スワロフスキークリスタルワールド(Swarovski Kristallwelten)とはスワロフスキーの美術館。インスブルック郊外のWattens本社の隣にあります。訪れてみると、なかなか印象的な場所で楽しめました。でも、この会社が世界的企業になるとは30年前には全く思っていませんでした。


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私がスワロフスキーという会社を知ったのはいつだったのか。記憶は曖昧ですが、30年前最初にインスブルックを訪れた時、ガイドブックか何かで郊外に本社があることを知ったのはよく覚えています。当時は宝飾製品というよりもキレイな土産物という印象で、私たち夫婦もスワンの小物をいくつかお土産に購入しました。

時は流れ、スワロフスキーは大きく発展。デザインに凝ったりジルコニウムや貴金属を組み合わせたり、あるいはアート作家とコラボしたりで幅広い商品展開を進め、今では世界中にお店を出すまでになりました。様変わりですね~。日本でもデパート他にお店があるので知っている人は多いはず。

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swaf2そのスワロフスキー、1995年に本社のあるWattensに美術館を建築。今年春に新装営業とのことで興味津々で出かけてみました。インスブルック中央駅から専用シャトルバスに乗り、東へ20km程度離れたWattensへ。本社工場駐車場には従業員の車がたくさんあり、チロルの山あいの一大雇用創出産業になっていることを窺わせます。ちなみに、先のインスブルックカードを持っていればシャトルバスも入場料もすべて無料ですからお得です。


swaf4巨人の顔が印象的な入り口から半地下の美術館へ。太陽光を使わないのはクリスタルの輝きを最大限に活かすためでしょうが、半地下展示というのはなかなかのアイデアです。中は16の展示室があり、いろいろなアート作家が作り出すクリスタルな世界が楽しめます。私自身、へぇ〜、ほ〜〜、何やねんこれ・・・てな感じで満喫しました。


swaf3ところで、クリスタル(水晶)の屈折率は1.54。一方ダイヤモンドは2.4195ですから、キラキラ感はダイヤの方が圧倒的に上。そのためか、昔のスワロフスキーはカットが大きくキラキラ感よりも透明感を売りにしていたような感じだったのですが、最近はクリスタルの大きさを細かくし配置にも工夫を凝らしてなかなか良いデキになりましたね〜。また人造ダイヤのジルコニウムをふんだんに使った宝飾品は一見ダイヤかと見間違うばかりで素晴らしい(値段もそこそこ)。今回改めてそう思った次第です。

また、お庭には今年からお披露目になったクリスタルクラウドなる展示も。番線にクリスタルをぶら下げているだけやんか〜と思って近寄ってみると、池の方にいろいろ工夫があり、見ていると水面位置が曖昧になってくるのがなかなか面白い。一種のミラー効果なのですが、そこらがモダンアート。


あ、そうそう、この美術館の最終エンドは大きな販売エリアになっており、お客さんで大賑わい。値段も手頃なものからいろいろ。面白かったのは販売エリアの隣にVIPルームと称して高額商品の商談場所が用意されていたこと。商売もしっかり、という感じです。

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余談ですが、帰りにインスブルック市内のスワロフスキーの正規店舗にも寄ってみたところ、Wattensではあまり見かけなかった中国系のお客さんでいっぱい。とくに小物アクセサリーの陳列ケース前は商品が見えないほどの人だかり。爆買いはここでも盛況でした。