無農薬ミカン

一泉庵

  うちでは、毎年ミカンや伊予柑等を愛媛にある無茶々園から買っています。無 農薬でがんばっているのに賛同し、かつ、そういうモノをこちらも欲しているから です。

今年のミカンが今日到着しました。生産者の名前と写真つきです。これも嬉し い情報です。肝心のミカン、黒ゴマがついたような外観はたしかに病的に奇麗 好きの消費者からは敬遠されるかもしれませんが、味には全く関係ありませ ん。見栄えで中身を判断する習慣って、やはり変です。
ミカンに同封されていた一般農園との比較一覧を眺めると、今更ながらどっき りします。ミカンに使う農薬っていったいどれくらいあるのか御存知ですか?無 茶々園の資料によると、
4〜5月 オルトランナック 訪花害虫対策
6月 ジマンダイセン 黒点病
7月 エムダイファ 黒点病
スプラサイド カイガラムシ病
8〜9月 ジマンダイセン、 黒点病
ダニカット、 ダニ病
エムダイファ、 カイガラムシ病
バプチオン、
トモキシラン 褐色腐敗病
10〜11月 マディック ヘタ落ち防止、着色
12月 ベフラン 腐敗防止

等が一般には使われているとのこと。これ見て、ミカンがイヤになった人は正 常な感性です。是非、無農薬に取り組んでいる栽培業者や販売店を探しだし て下さい。無茶々園の連絡先を知りたい方が多いようだったら、ここでも紹介い たしますが、今年は天候不順でミカンの収穫がもうひとつとのことで、たくさん の方には配付できないとのこと。自然相手の栽培方法にはそういう苦難もあり ますね。
あ、そうそう、うちではお米も無農薬。秋田の大潟村の黒瀬さんから買ってい ます。黒瀬さんといえば減反反対闘争などマスコミにも時々登場する、元気の いい方。無農薬という言葉の裏にある苦労について、農業人ではない私にはわ からない点も多々ありますが、化学農薬に頼らず自然を読んで美味しいものを 作り上げてくれる人たちには本当に頭が下がります。