一億画素!
2025/04/17
今年のカメラマーケットに(個人的な観点から)面白いカメラが登場しました。1つ目はシグマのBF。そして、もう1つはFUJIFILMのGFX100 RF。思うところがあり、手持ちのFUJIFILMのカメラやレンズを全部下取に出して後者のGFX100 RFを入手。4月10日発売開始だったので数日前に届き、現在手探りで設定をいじっている最中です。
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今年登場した面白いカメラとは、まずシグマのBF。アルミの削り出しボディの斬新なデザイン。フルサイズセンサーで内蔵ストレージは230GBのみ、記録メディアにカードを採用していないのが特長です。ちなみにBFとは岡倉天心の『茶の本』に登場するBeautiful Foolishnessのことらしい。
こりゃ面白いな、買おうかなと思ってからよくよく考えてみると、いろんな問題点が浮かんできました。まず、デザインは面白いが背面液晶のみでファインダーがありません。これはGRⅢ/Ⅲxと同じでスナップ的にはいいけど被写体を追い込んでいくにはちょっと面倒です。またレンズをどうするかでサイズや重さが全く変わるので必ずしも軽いとかコンパクトとは言い難い・・・。
様子見だなと悩んでいた折、突然3月中旬になってFUJIFILMからラージフォーマットのカメラが出てきました。その名はGFX100 RF。一億画素のラージフォーマットセンサーでレンズ一体型、サイズは(以前持っていた)LEICA Qを少し大きくしたくらいで、重量は735g。こりゃ凄いな。
百万円は超えてしまうラージフォーマットカメラにしてはお値段は80数万円と割安感あり(小売は75万円前後)。LEICA Mならボディだけで150万円だし、レンズ一体型のQ3でも100万円+で35mmセンサーサイズ(いわゆるフルサイズ)。それより大きなラージフォーマットのカメラは従来なら100万円超えですから、今回のはリーズナブルといえばリーズナブル。
よし!手持ちのFUJIFILM T5にレンズ3本、マウントアダプターなどを下取りに出せばその半分くらいで手に入るという胸算用で予約開始時に某カメラ店に注文を出し、発売日前後に下取手続きを行い入手した次第です。
使い始めてまだ1週間程度。数年前まで使っていたLEICA Q(初代)と似たような雰囲気あり。インタフェイスは直前まで使っていたT5とほぼいっしょで違和感なし。よく使うデジタルズーム(クロッピング)用に専用レバーがあるので私には実に使い易い。おまけに一億画素もあると28mm→63mm(35mm換算で80mm)にしても約2000万画素あるのでまぁ文句なし。
ネットを覗くと手振れ補正がないからアカンという意見を見ましたが、レンズシャッターなのであまり気にする必要もなく、ブレもまた味だと思う私には関係なし(笑)。
また一体型レンズがF4ではボケ味が少ないとか、暗いという意見を見ましたが、このカメラ、20cmまで寄れるのでかなり近接ではしっかりボケ味が楽しめます。また明るい日にF2以下で使う機会はなかなかありません。むしろこのカメラのようにNDファイルター内蔵の方が有り難い。暗い場所でどうしても撮りたいならISOで調整すればいいだけでしょう。
そんな些細なことより一億画素をコンパクト風のカメラで実現したFUJIFILMに拍手したいくらいです。
世の中に面白いカメラはたくさん。取っ替えながらいろんなモノを使うのも酔狂ですが、こちら千手観音ではないのでたくさんは要りません。目的や用途別に持ち出すことを考慮して手許に残ったのはLEICA MM、RICHO GRⅢ/Ⅲxと望遠撮影用のCanon PowerShot ZOOM、そして今回のGFX100RFの4台。急な時に使うiPhoneのカメラまで入れると5台。これでも多いですね(笑)。でも、これが現時点での精鋭ラインアップ。