久しぶりに岡山へ。学校プールの水質基準改定（２００１）に伴うトリハロメタンなどの追加について話してほしいという岡山県教組養護教員部備南備北地区からの要請でした。飲料水のトリハロメタン基準をそのままプール水質基準にするという愚行の背後にあるのは、分析屋さんの商売ネタ確保でしかないと私は考えますが、学校現場としてはそうはいっておられない。トリハロメタンが如何なるものか、プール水質としては問題にするに能わずということを説明してきましたが、はたしてどう理解してもらえたのか。トリハロメタンは当初の有害性評価があまりにも極端だったのでトンデモナイ危険があるかのように流布されましたが、その後の研究であまり気にする必要はない程度であることが明らかになった物質（真相を知りたい方は拙著『あぶない水道水』（三一新書）でもお読み下さいまし）。鉛などの危険性に比べると、ほとんど無視できるようなものですが、マスメディアをそれをきちんと伝えようとはしません。昔脅かしすぎた責任が絡むからなのでしょうかねぇ。