朝一番、パイオニア設備工業の福岡代表から突然の電話。建屋内の排水管は結露対策などで通常はグラスウール巻きにするのを、拙宅では鉱物ウール素材を使わないことにしているため代替品を考えたいとのこと。グラスウール巻き以外には石綿2重管(耐火2層管)なんてものさえあるらしい(石綿とはアスベストのこと)。
福岡さんの提案はシーシーアイ株式会社の「音ナインSX」という製品で、製品仕様を調べてみると防音防露仕様でパイプの回りをウレタンフォームとEPDM(合成ゴムの一種)、PETで覆ったもの。グラスウール巻きやアスベストに比較するとずっとマシということで了解しました。建材素材のひとつひとつまで関係業者のチェックの目が行き届いているのは本当にありがたい。
それにしてもアスベスト建材っていろんなとこに残っているのですね〜、唖然の朝でした。
現場は、土壁が終わり新展開へ。棟梁らは「ゆかづか」(城東化学工業)の設置を開始。当初、木組みの束で設計していたんですが、ナイロン束の方が施工的にも楽で後のレヴェル調整も簡単、腐りの心配もなしという理由でこれに変更しました。城東化学工業の製品を使ったのは、ベタ基礎置きの接着剤の内容を公開していたからです。城東の製品にも大引受けが樹脂製のものと防虫・防腐・防蟻処理済みの合板(!)のものがあり、原田建設側ではちゃんと有害化学物質なしの樹脂製のものを選んで下さいました(感謝)。ここらも一つ一つ調べないと、とんでもないものを使ってしまいそうですね。
城東工業のゆかづか。右は「音ナインSX」断面
正午前また突然の電話。黒姫高原のペンション「ふふはり亭」オーナーの南夫妻が信州に戻る経路の寄り道で工事現場を観たいとのこと。JR小野駅前で待ち合わせて現場へ。わずかでしたが楽しい談笑の一時でした。