もっともらしい嘘と環境負荷

最近生成AIの利用拡大が凄まじい。誰でも誰調査・分折・研究に活用する状況ですが、「もっともらしい嘘」をつくので予備知識が少ない者は簡単に騙されてしまいます。お笑い話で済む間はいいけど、重要な意思決定を行なう時の判断材料ならどうなるのか。おまけに生成AIの利用が地域環境に悪影響を与えていることをどう評価するのか。

最近Claude君にお世話になっている私がいうのも何ですが、私は生成AIには批判的です。その問題について一言二言。

3年前にChatGPTをざっと触ってみると平気で嘘をつくのでまだまだ使い物にならないなぁと思っていたら、いつのまにか活用がどんどん進んでいます。生成AIがそれだけ進化をとげたのかもしれませんが、ネット空間から導出(言語化)したものがどこまで妥当性をもつのか、そこがまず問題です。

ネットが登場する前の時代に何か調べモノをしたいと思ったら辞典を引くというのが初動作業。その辞典もいろいろで、国語辞典や各種専門辞典、あるいは百科事典等々を駆使して調べるというやり方でした。

ネットが登場すると検索で簡単に答が得られるため一気に流れが変わり、オンラインで生き残ろうとした辞典業界もだんだん廃れていきました。これが1990年代から今世紀初頭までの話。

その流れがここ数年来でさらに大きく変化。ネット検索さえも生成AIに置き換えられつつあります。というのも単に検索するだけでなく、その情報整理や分析までやってくれるから。

注意すべきは情報の信憑性。生成AIはネットで出回っている真偽が曖昧な情報をネタにするためフィードバック(出力)が「もっともらしい嘘」になることがよくあります。AI関係者が「ハルシネーション」(幻覚)などと抗弁しても要するに「デタラメ」。とくに画像AIはフェイクだらけ、というか嘘をつくために使うツールかと思うこの頃です。

トランプ政権はAIフェイクが得意。手前の女性兵士はフェイクでした。
(出典はDrew Harwell, Washingnon Post 2026年3月22日)

そういう嘘混じりのフェイクニュースやフェイク画像に騙されないためには出典にあたるのが重要と識者が説いても、そのまま信じてしまう人が多いのが実情では危ない。

そして、データセンターの環境問題。昨今のデ一タセンターはたった1つでも人口数十万人の都市並みに電力や水を消費します。(原発の再稼働が喧しい理由の1つ)

また、そこで生まれる著しい廃熱が局所的な気象変動に繋がっているとの指適もあり、最近の世界的な気象変動や線状降水帯の発生との関係も研究が必要です。(「データセンター 環境問題」で調べるとズラズラ出てきます)

私思うに、AI、AIと囃し立てるだけで、「もっともらしい嘘」への対応やAIインフラの環境問題についての注意を怠ると何か暗い未来がやってきそうな感じがしてなりません。

ついでながらもう1つ。AI企業の、あるいはAI企業への世界的な過剰投資も大きな問題。400億ドル以上注ぎ込んだOpenAIは利益を上げられず、遠くない未来にどこかへ買収されるらしいと噂されており、他社だっていつ破綻がきても私はびっくりしません。暴落のきっかけになりそうなので注意を払っておくべきでしょう。

(出典はDrew Harwell, Washingnon Post 2026年3月22日)