
今年は東京都美術館100周年記念でアンドリュー・ワイエス展(2026年4日28日~7月5日)が開催されます。半世紀前までは日本でほとんど名前を知られていなかったワイエスですが、今回はいろいろ話題に上がっているようで、今は昔です(最近この言葉をよく使うのは年のせい)。
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日本で最初にワイエス展が開催されたのは1974年。当時京都の街角で見たそのポスターの絵に惹かれ、大学に受ったら展覧会へ行こうと考えていたのに不合格で適わなかった、という苦い記憶があります。
その後何度か日本でワイエス展は開催されましたが、一度逃したモノを追うのに何かしら抵抗があったのか縁がありませんでした。
幸い、その心理的抵抗は2024年秋に大山崎山荘美術館で開催された「アンドリュー・ワイエス展 追憶のオルソンハウス」で50年ぶりに解消できました。
有名な「クリスティーナの世界」を昔見た時、草原に座り込む女性の姿に違和感があったのですが、体が不自由なのに車椅子を使わず自力で這っていたのがその理由、と知ったのも50年遅れ。詳しくは現物があるMoMA(NY現代美術館)の解説でどうぞ。
出典はMoMA。この解説でいろいろなことがわかりますが、ネット検索でもたくさん出てきます
ワイエスの絵はいわゆる具象画というジャンルですが、写真と並べてどうこう言っても皮相的。絵画であろうと写真であろうと、いや音楽でも料理でも記憶に残るのは心動かす魅力的なモノであることはいうまでもありません。ワイエスの絵も最初の印象は写実的なように感じるかもしれませんが、よく観るとヒトの願いや思いとかそんな感情みたいなものが滲み出てきます。
ついでながら、52年前の展覧会ポスターにあったのは「クリスティーナの世界」だったと記憶していましたが、当時の出品目録にありません。ということは私の記憶が間違っているのか。それとも出展しないけど一番有名な作品を呼び込み用に使ったのか。当時のポスターが見つからないので確認できないのが残念。