KAJITSU > MADRID FUSION > NARA

今年は天智天皇生誕1400年、春の奈良野菜とクエをゼリー寄せし、お皿は八角墳をイメージ

先日奈良の白 Tsukumo で美味しいお食事を堪能している時、ひょんなことで面白い話を聞きました。白の西原シェフとフェラン・アドリア(エルブジ)との関わりについて、です。

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ニューヨークNYにKajitsuというお店がありました。京都の麩嘉プロデュースの精通料理レストランで、初代の料理長は西原理人(まさと)さん。現在は奈良で白 Tsukumo のオーナーシェフ。Kajitsu はミシュランで2つ☆でしたが、もともと10年間の営業と期限を切っていたため2022年に閉店しています。幸い当時一緒にお店を担っていた人たちも燕(京都)の田中シェフをはじめ現在活躍中です。

そのKajitsu に開店当初から毎月通っていたというNY在住の安田さんと奈良の白で一昨年知り合いました。その安田さんが今年度から日本化学会で留学支援事業を開設したというので、今春の来日に合わせて白でお食事してお祝いしました。

故・安田修祥氏の遺志を下に解説された留学生支援制度の紹介(日本化学会)

食事中にその留学支援事業の話をしていたら、「料理も化学と言えるなら、自分も応募したいな」と西原シェフ。なんでもフラスコなどを買ってエルブジばりの分子調理法?にトライしようと考えたこともあったらしい。聞けばフェラン・アドリア(エルブジ)さんとの関わりがきっかけらしい。

フェラン・アドリアさん、どこで聞き知ったのかKajitsu オープン2日目に来店し、食事後にファンタスティコと言ってくれたとのこと。その後2回目の訪問もあったので満足してくれたのではと西原さんの弁。

その縁があったのか、スペインで毎年行われている料理の祭典、マドリード・フュージョンに西原シェフは招待されました。その時に招待された日本人シェフは2人でしたが、日本のマスコミは東京の「龍吟」のシェフだけを追いかけ、西原シェフは相手にされなかったと苦笑いされていました。

帰宅して調べてみると問題の年は2012年。Kajitsu は既にミシュランの☆付きでNYでは有名でしたが、日本では知る人ゾ知る程度(私も知らなかった)。だから当時の日本のマスコミには分からなかったのではないでしょうか。

現在西原シェフは奈良で白Tsukumo を営業しています。月替わりのお料理は奈良の古事来歴を下地に地元野菜や果物を使って構成されています。京都の料亭とは異なり、しきたりや慣行から自由なせいでしょうか、びっくりするような面白いお料理が登場するのが素晴らしく、いつも美味しくて満足感高し。私たち夫婦は3ヶ月に1回程度の訪問ですが、毎月通っている人もたくさんいるので予約でいっぱい。奈良に行かれる機会があれば是非どうぞ。

2012年のマドリードフュージョンの紹介ページ。