DIGGER

現在トム・クルーズの映画「DIGGER」が上映中。先週、初日に観ましたが客席は閑散。M:I(ミッションインポッシブル)とは大違いで、これ如何。USでは大コケとか賛否両論なんて報じられているのが客数に影響しているのか。でも、私は間違いなく傑作だと思いました。

ということで、なぜDIGGERの足を引っ張る人が多いのか、いろいろ考えてみました。

・・・・・

まずトム・クルーズといえば、代表作のM:Iなどから派手なアクションがすぐに頭に浮かびますが、この映画では初鼻からそれが挫かれます。というのも、精悍とは云えない顔つきに出っ腹では、いくら特殊メークとはいえホンマにトム・クルーズなのかと思うほど。

これから映画を観ようという人もいるでしょうから詳しい内容には触れませんが、一言でいうと超大金持ちや権力者が地球を破滅に導く近未来の転末記です。よく練られた筋立てに何度も驚かされ、大口上に圧倒され、終わった後も考えること多々という深い内容にまず拍手。

タイトルバックを見ていると、この映画にお金を出したのはトム・クルーズ本人と米国のワーナー。いつもなら出てくるアリババやスカイダンス等の中華系の名がありません。聞くところによると、この10月に中華系資本に買収されるワーナーの最後の作品らしく、そのことが映画の内容にも影響した、と思うのは私だけではないはず(映画を観れば私の言い分がわかります)。

さて、先に上映が開始された米国では、評論家の中にはコケにする人が多いものの、観客の評価は割と良く、映画人には激賞する人もいて、賛否両論なんて評されています。でも主に評論家の話を日本のメディアが伝えたせいもあるのか、日本でも入りが悪いようです。この映画、ホンマにハズレなのか。単なるブラックコメディなのか。

私はそうは思いません。それどころか、オーソン・ウェルズの「市民ケーン」に匹敵するような映画だと後世では云われるかも。「市民ケーン」は新聞王ハーストをモデルにしていますが、DIGGERは架空の石油王が主人公の近未来ストーリー。

イニャリトゥ監督曰く、最初に脚本を書いたのは9年前だったが、現実が脚本に追いついてしまって何度も書き直す必要があったとのこと。(注記)この間にトランプ、プーチン、ネタニヤフのような独裁者が世界を跋扈するようになってしまったことを指すのでしょうが、監督は具体的な名前を出しているわけではありません。

話を戻します。人の評価はそれぞれ。でもユダヤ系資本がハリウッドを牛耳っていることは明らか。映画の広告宣伝、上映館の数など映画の成否の鍵をそれら資本が握っているのが現状です。そんな中で、超富裕層やトランプ的世界の危うさを気づかせる作品をユダヤ系資本が快く思うでしょうか。また、これらの資本に連なる評論家がどちらを向いて評論するのか、私が云うまでもありません。

おそらくそれがメディアが伝える「大コケ、賛否両論」の背後にあるのではないか、というのが私の読みです。

トム・クルーズの演技力がしょぼいなんて意見は映画の途中で出てくる主人公の大口上(10分の長回し)を見てからにして欲しい。私はその圧倒力な演技力に思わず引き込まれてしまいました。この役を演じるのに40年かかったというのは彼の言い分ですが頷けます。

映画の上映は始まったばかり。でも、この映画を気に食わない勢力があるのでいつ中止に追い込まれるかもしれません。興味のある方はお早目に。超お勧めです!

(追記)ジェシー・プレモンスにはまたもやびっくり!