MSFT Copilot OpenAI

先日 Anthropicの発表でIBMの株価が13%と大きくダウンした事件?を取り上げました。最近の急激な株価上昇に伴う株価調整というのが私の見立てでしたが、マイクロソフト(MSFT)の株価ドロップはどうやら事情が違いそう。

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AIを取り巻く状況はここ2〜3年で様変わり。3年前にはお笑いでしかなかったOpenAIのChatGPTがマーケットを席巻しているものの、そこをドロップアウトしたAnthropicのClaudeに猛追を受けています。

とくに今年になってから多数のLLM(大規模言語モデル)が登場し、おまけにMacBook Airにまでローカルインストールできたとのレポートが登場してきました。(一方でトランプ政権等によるフェイク報道写真や架空人物を使った広報などAIの悪用例には日々枚挙のいとまなし)

昨日のニュースではCloudflareがWordPressをゼロから構築したとの話まで出てきたので尚びっくり(試してみようかしらんと思ったのは私だけ?)。ホンマに日進月歩!

さて、先日のIBMの株価ドロップの続き。IBMよりもMSFTを問題にすべきでした。

先月のForbesの記事によると、「マイクロソフト株は2025年10月に付けた史上最高値から36%下落した。ブルームバーグによれば、2026年の第1四半期は、金融危機が頂点に達した2008年に同社株が27%下落して以来、最悪となる可能性」とのこと。出典はマイクロソフト株36%急落の裏にある、同社AI戦略の深刻な課題

どうやらChatGPTやClaudeの使い易さに押され、企業ユーザーから敬遠されつつあるらしい。株価の推移を眺めると、ここ半年で3割減、1年でみると元の木阿弥(ほとんど増えていない)。

おまけに2年でみると10%程度のドロップとなっており、長期的な凋落は明らか。IBMと比較してみても(2年間)、IBMはまだ+40%を保っているのに対し、マイクロソフトの方は一時的な株価調整では説明つきません。

原因はいろいろ。マイクロソフトのCopilotの将来性、OpenAIへの資金投資の是非、ひいてはAI産業での立ち位置の判断が問題視され株価の大幅ダウンに繋がっているのではないでしょうか。そして落ち込み方はIBMの比ではなかった。

一方、ウォール街は依然としてマイクロソフトに強気で、目標株価は592ドルに設定しているようですが、既得権益を重視し未来を読み間違えたコダックの二の舞のような運命を辿るかもしれません。ご用心。

(注記)マイクロソフトはOpenAI(ChatGPT)の筆頭出資者ですが、そのOpenAIもAnthropicに猛追されている現在、未来が安泰とは言い難い。