Endnote

後日談 (2014/11/15記、12/1改訂)

 

自宅を建てて早15年、月日は飛び去るように流れていきました。

ここで紹介した通り、ふんだんに木を使い、土壁を作り、自然素材を重視した家づくりは格別な住み心地で、満足感の高いものになっています。ただ、自宅に関していえば、うまくいった箇所がある一方、考え足らずだった面もいろいろ 。まぁ、それもまた楽しからずや、というところでしょうか。

拙宅で導入した新機軸について触れておきますと、
まず、1998〜1999年に悪戦苦闘した水道管のさや管工法は現在ではごくごく当たり前になり、先駆者の1人としては嬉しい限りです。水道水質で一番の問題だった鉛の見直しや取替が進んできたことも大きなマル。

ソーラー発電については、東京電力の原発事故(2011.3.11)の後のエネルギー見直しを受け自宅屋根に設置する人が大幅に増えたこともあってか、一気に価格が下がり、導入する人たちも増えてきました。喜ばしいことです。つい最近の宣伝では15年前のおよそ3分の1というのもあって驚きます。時代は変わる、とはその通りですね。

一方で、拙宅で導入したソーラー温水器は製造メーカーの撤退で今後はどうなっていくのか不透明です。ちょっと厄介な雰囲気となっています。

雨水利用はどうか。実践者の弁として、これはホンマに愉しい。一般に鬱陶しい感じのある降雨が身近に感じられ、日照りの時には有益であることを痛感します。

でも、昨今の降雨量増で渇水の話はどこかに消えてしまったかのようです。でも、これだっていつなんどき気象環境の変化で状況が激変するやもしれません。できるだけエネルギー消費の少ない家をめざし、日々の自然を感じるためにも雨水利用の重要性は強調しても強すぎるということはないでしょう。

さて、自宅建築が終わった後メディアで紹介されたものや自分で発表したものは以下の通り。

テレビで紹介されたことも何度かありましたが、取材に時間をかけた例として、故・手塚治虫さんのオマージュで放映されていた「ガラスの地球を救え」シリーズの1回分として『エコ住宅の達人』がありました(2000年5月3日 それにしても大それたタイトルに恥じ入る限り)。

書籍では、野池政宏さんの著書「自然住宅のタダシイつくり方」(エクスナレッジ 2002年6月)の中で、実例紹介の1つとして取り上げていただきました。

また、施工の原田工務店が応募した(社)滋賀県建築士会「こだわり住宅大賞」において、滋賀県建築士会会長賞を頂戴しました。

加えて、私のblogサイト、AReconote?では建築後、家づくりで上手くいったこと・失敗したこと等、日々の生活の中で感じたり考えたことを紹介しています。ご興味の方はどうぞご覧下さい。

ARecoNote作者夫婦の自宅建築の記録 あるいは顛末記