「3. 土壁・竹小舞」カテゴリーアーカイブ

竹屋さん登場

今日は竹屋さんが壁下地となる竹小舞作りで初登場。
屋根ほぼ終了。午後、原田さん&YKK&サッシ工事店による現場確認と採寸。

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北側は比良山を望み?    東は琵琶湖・沖の島方向が見える

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 縦の竹に直交させて竹を入れ結束、 腰に荒縄が標準スタイルかな

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作業は岸野竹材。荒縄結束の手際よさに熟練の腕を見る。竹って、こんなに綺麗だったっけ?

竹小舞一段落

415take1竹小舞現しの件、19日ソーラー工事現場打ち合わせの件、サッシ変更の件について原田さんと相談。午後、コクヨ代理店のヨシダヤさんと書庫レール設置の日時打ち合わせ。エコケーブルについて古川電工や矢崎総業に電話。VVF対応版はどうも値段が高いらしい。晩、ソーラー工事担当エコテックの林さんから電話。

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仕上がり例、   縄や竹を入れる籠も昔ながらのもの

415endかくして竹小舞も一段落。竹の間をすり抜けてくる風が心地よい。このままでもバリ風の家で通りそうだ。なぜ、こんな素敵な工法が廃れていくのか非常に残念至極。通りすがりの人にはいったいどう見えているんだろう。

竹小舞ふたたび

8時前から竹屋さんが現着。慌ただしい1日の予感。10時半頃、ケイテックの加藤さんから電話あり、早速現場に出向き、電気工事関連の現場打ち合わせ。その際、つけてはいけない位置に差圧式吸気扇を予定していたことを指摘される。危ういところだった。加藤さん、ありがとう。
板金屋さんも雨樋留め金具の施工を開始。大工さんも忙しそうだ。
棟梁は2Fの鴨居部分やこちらが追加で注文した階段部分の障子つけの施工。棟梁の造作、難しい作業をいとも簡単にやるだけでなく細かい所まで気配りされていて仕上がりに感服です。奥村さんも熱心な作業ぶりで、拙宅工事はホンマに良い大工さんたちに恵まれ幸せです。

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竹小舞最終段階。土壁を守るための仮雨樋を設置

11時頃、仮設トイレのくみ取り車到着で素早く作業終了、ご苦労さんでした。午後、西京コクヨの西村さんから電話、レール工事は26日に決定。2時前に六地蔵の家具店・プラナの玉井さんから電話、注文していた電灯スタンドの製作が15日にあがるとのことでした。

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電灯位置変更で配線やり直し、度重なる注文にイヤな顔ひとつ見せずの加藤さん。右は差圧式換気扇口を変更するケイテック加藤さんと増田さん。

午後2時半頃現場に行くと、原田さんが原田棟梁と打ち合わせ中。その後、階段塗り壁の件、浴室床仕舞いの件を相談。予定では金曜日・土曜日に荒壁塗りとのこと、いよいよです。

土壁日和

土壁日和に朝から心ワクワク。10時過ぎに現場に出向くと、既に作業は開始されていました。南側カースペース予定地にシートを広げて土に水とすさ藁を混ぜ、ポンプで塗り場所まで搬送。「ふね」と呼ぶ桶でそれを受け、大工さんが最後のこね回しを行い、左官屋さんへ渡すという段取り。「渡す」というよりも投げ渡すという方が正確かもしれません。左官さんはそれを竹小舞に塗り込んでいきます。これは結構力の要る作業で、大変そう。左官は原田左官の原田父子。拙宅の場合、工務店が原田建設、担当責任者はその専務の原田さん。大工棟梁は原田克己さんで専務のおじさんだとか(だったかな?)。さらに、今回の左官は原田左官さんで遠い親戚関係とか。たくさんの原田さんが登場するので現場ではちょっと注意を要します。

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土を準備する原田左官の原田親方と原田棟梁(後ろ)。土の受け渡し担当は、大工の奥村さんと田辺さん。

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土壁塗りの原田さん(親方)。もくもくと作業する原田さん(親方の息子さん)。

皆の円滑な連携プレーのせいもあってか、2F全部と1F3分の1弱くらい土壁塗りが夕方までに完了。残りは明日にまわすことになりました。

土壁2日目

今日も力一杯の晴れ。原田左官の2人はもくもくと壁を塗っていきます。手際の良さと大工さんとの連携が良かったのか、昼前には全部塗り終えました。拙宅では発酵土を使用しなかったので土壁特有のクサイ臭いはなし。むしろ、水分が柱などの木部に染み込み、それが乾燥する時の桧の香り等がほのかに現場に漂い、良い気分です。また、通り抜ける風に水分が移るんでしょうか、ヒンヤリした感じも味わえます。土壁をやって良かったと改めて思います。通りすがりの人の中にも懐かしい眼差しで見つめる人もいれば、はじめて見るものに感激している人もいたりして、施主も施工者も何だか嬉しくなってきますね。

土壁塗りを昼までに終え、午後は落ちた泥や木材切り端を掃除。土壁塗りを初めて見た連れ合いも建築中の家の中がヒンヤリしているのに驚いた様子で、土壁の良さを実感している模様。ホンマにいいですわ、土壁!
夕方、知り合いの彫刻家・今井さん宅を訪問。引き戸にはめ込むガラス彫刻をお願いしていたのが完成したとのことで受け取りに出向きました。これがまた素敵な出来映えで建具と一体化させた時が楽しみ(写真はそれまでお預け)。今井さん、感謝感謝。

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手際よく作業する原田さん親子。父子で仕上げる土壁は 伝統技術の継承の場。

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片づけに土養生、ご苦労様でした。ネズミ色の壁が乾くのは何時でしょうか?

土壁の色

大阪の千田からシンク図面がファクシミリで届く。蹴込み部分の訂正をお願いして了承するとの返事をし、原田さんと棟梁へ図面コピーを渡す。現場は庇工事続行中。
土壁はまだネズミ色部分多し。

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乾燥で少しづつ色変化。右は塗り4日目の2F西壁

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土に潜んでいたのか、ユスリカが出てきて羽化。ここらが自然素材たる所以かな

土壁5日目

大阪・千田からキッチン設計の新見積がファクシミリで届く。

519kabe塗り5日目の2F西壁

土壁は全体的にまだまだネズミ色の未乾燥部分が目立つが、2Fの陽当たりのよい部分はネズミ色が薄れてきた。その分、ヒビ割れが全面で目立つようになる。土壁の隙間風って四隅だけでなく、全面で発生することを初めて実感した。これに板壁を張るだけだったら、夏は涼しくても冬は結構寒いことでしょう。うちでは、土壁の良さを生かしつつ断熱を図る方策を模索する予定。

裏返し

天気は曇り。土壁の裏返しをはじめる。裏返しとは最初に塗った面の反対側を塗ることから来るらしいが、当初どないしたら引っくりかえせるのかしらんとホンマに悩んだりした(爆)。左官は原田左官父子、手元を大工の奥村さんと田辺さん。それにもう一人知らない方1名、後で聞くと某建材屋の社長さんが手伝いにいらしてたとのこと、ありがとうございました。夕方5時過ぎ、土がなくなり明日の作業に若干の残りを回すことになりました。

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藁スサ混ぜて土準備、搬送開始。今日も達者な原田親方

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原田左官の若大将は左利き。塗りに合わせて土を投げ渡す大工さんもなかなか大変

528kabe4裏側に土壁を塗ったので、その水分が表側に浸みだし、竹や貫の部分以外に出てきて左のような模様になりました。これで約3時間後の状況、すぐに浸透してくるわけでなく、じんわりと滲んでくるのは面白い。土の吸湿作用の実演みたいなもんですね。

実は先週末から工事現場に奇妙な異臭あり。何かが腐っているのではないか等とあれこれ調べていると、原田棟梁曰く土ではないかとのこと。
拙宅では未発酵の土で土壁を塗っていますが、前回表を塗った時の残りの土を現場に残していたのが昨今の陽気で発酵が進んだみたいなのです。ああ、これが噂の土壁特有の発酵臭かと納得ですが、こりゃ相当変わった臭いだなぁとも思います。原田左官の親方によると、本当に発酵するともっと臭いがするのだそうで、住宅密集地で発酵土を使うと近隣からクレームが来るというのを実感。いやはや、話に聞いたり本で読んだりするだけでは臭いの内容まではわからない、ということです。

土壁ぬり完了

晴れ。朝一番で土が来るとのことでしたが、土よりも先に原田建設の奥村さん、田辺さん、そして原田左官父子の方が現場に到着。残り部分は少しだったせいもあり、午前中で塗り完了。後片づけをして土壁塗りはオシマイ。一段落で缶コーヒーを飲みながら、原田左官の親方から、興味深い昔の壁塗り話や倉壁の話をうかがいました。午後、奥村さんと田辺さんは現場の大掃除と草刈り。きれいさっぱり片づきました。ご苦労様でした。

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綺麗に後片づけ、ご苦労様でした。右は2日後の外壁、だんだん水分が浸みだしてきた。