田中三彦さんの話を聞け

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原発はなぜ危険か―元設計技師の証言 (岩波新書)福島原発が無事に冷却でき安全性が確保されることを強く願っています。もともと活断層のあるような日本に原子力発電を作ること自体が危ないことなのに、大丈夫だ安全だと偽り、国民を騙してきたつけを結局近隣住民が支払うことになったのは実に痛ましく残念です。

地震後なんとか炉心を停止できたまでは良かった。現場は命がけだったんでしょうね、きっと。でも、国や東電の動きはやはり怪しい。地震になったとたん放射能モニターデータの公開を止めてしまうし、TVに出てくる専門家は推進側ばっかり。全部見たわけじゃないけど、私は1度だけ批判的な人を見かけましたが、水素爆発が起きたり被曝の程度が大きくなるとまた推進側の学者で何とかその場を取り繕うとしているように見えてしまいます。

気づいた人も多いでしょうが、NHKはじめTVの原発関連報道はひどすぎる。当初NHKはできるだけ原発関連に触れないようにしていたとしか思えなかったし、各社TVも平常時の問題ない時の映像を流し続け、まるで爆発や事故がなかったかのように洗脳しているかのようです。最初は「資料映像」と断っていたTVもいつのまにか表示が消えてしまったのは何か意図があるのかと勘ぐりたくなりますね。

ところで、今回の福島第一原発の原子炉の設計を行った技術者が原発はやはり危険だと考え、原発中止を訴え続けてきました。その人の名は田中三彦さん。岩波新書「原発はなぜ危険か?元設計技師の証言 (岩波新書)」という本を出しています(絶版になっているようですから入手は古本経由しかありません)。TVはこの人を引っ張り出して解説させるべきだ。実は昨日たまたまFMラジオで御本人が説明されるのを聞いて、やはりTVでこそ話をしていただくのが良いと思った次第。