SIMフリー その1

Mac/Web/WP/Mobile

nanohana14414
3週間前だったか、freetelを手に入れました。格安の、でも国産ベンチャーによるSIMフリースマートフォンです。
iPhoneの代わりができるのか。出たばかりで発展途上のfreetelにはまだまだ荷が重い、というのが現時点での私の評価。でも、いくつかの問題を回避すれば結構使えますし、今後の展開も面白そう。

ということで、まず、SIMフリーとは何か(その1)、なにゆえSIMフリーが求められるのか(その2)、そして、SIMフリーの新進スマホ、Freetelの使い心地と今後の可能性(その3)等々についてチェックしていくことにします。

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スマートフォンには2つある。iPhoneとそれ以外だ…、とまず云っておきましょう。わからん人はわからなくてもいい。考え方はヒトそれぞれです。

と前振りしといて・・・、とにかくiPhoneはきわめて優秀。ユーザーインターフェイスが熟れていて使い易いし、動作もキビキビ。セキュリティについてもAndroidよりずっと安心です。そんなiPhoneで満足しているのに何故新たなスマートフォンに手を伸ばしたのか。

それはソフトバンク等のキャリアで扱うのがガチガチのSIMロックだから。

先日福岡の天神岩田屋横を歩いていた時、たまたまメールチェックで足を留めたら、地元TVの取材クルーに捕まりました。スマホと携帯の2台持ちの人を探しているとのことでしたが、こちらスマホ2台なら今持っているよと見せながらfreetelはSIMフリーだけど…等と応えると、そんな人に今日初めて会いました等と言い出すのです。わたしゃ特殊人かいな~(爆)。

ウソかホンマかはわかりませんが、数時間天神で声をかけても誰もSIMフリースマホを持っている人に会えなかったということらしい。相手さんTVが聞きたかったのは2台持ちにした方がコストが安くなるというお金の話でしたが、そんなことは私には関係なし。とりあえず、SIMフリーなスマホの世の中がやってくるだろうという見通しを好き勝手にしゃべりました。ただ、九州オンリーの放送なんで見ることができず、どの辺をどう切り取られたのか私にはわかりません(苦笑)。

そのSIMフリーですが、取材時にSIMフリーって何ですか?と逆に聞かれてしまいました。まだまだ認識度が薄いのかもしれないので念のために順を追ってみましょう。

sakura14409まず、SIMとは利用者(の電話番号)を特定するカード状の小さな装置(Subscriber Identity Module)のことで、携帯電話やスマホの中に組み込まれています。以前は電話機と一体化していましたが、現在のスマートフォンでは取り外し交換が可能です。

問題なのは通信キャリアが自らのサービスにSIMを紐付けしてしまい、他社のSIMでは使えないように設定していること。これがSIMロック。悪い風習です。だって、海外の通信キャリアの多くはSIMフリー、つまりどこの会社のSIMでも使えるようにしているからです。


iPhoneでも状況は同じ。フランスのiPhoneでもイタリア、英国のiPhoneでもSIMフリー。アジアでもタイや香港、シンガポールではiPhoneはみなSIMフリー。なぜ日本のがSIMロックなのかは不明ですが、通信会社がAppleと何らかの密約?を取り交わして既得権益を確保しているのでしょう。

でも、そんなイレギュラーな状況もだんだん変わってきました。Apple自身がSIMフリーなiPhoneを日本でも昨年末から販売するようになったし、Android端末でもSIMフリー機が日本で気軽に手に入るようになっています。私がfreetelを買ったのもそういう流れでした。(続く)

sakura14414a