糖質制限スイーツ

.Lowcarboあるいは糖質制限

swt1311先日、京都の「菓子職人」さんのスイーツを紹介しました。小麦粉をできるだけ避け砂糖を使わない糖質制限スイーツです。なかなか素晴らしいのですが、材料コストがかかるため値段も高い。もっと気軽なモノはないかと探していたら、ローソンなどにも糖質制限対応のものがありました。今回はその紹介です。

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ケーキなどのスイーツを作る場合、粉と砂糖、バター、クリーム、そして香り付け材などなどを材料に使います。このうち、小麦粉と砂糖は糖質が少ない大豆粉等や、血糖値を上げることのないエリスリトール等の天然甘味料で代用することができます。また、バターやクリームは脂肪分が多いため糖質はそれほど気にする必要がありません。糖質制限スイーツを作るのは材料的には難しくないのです。

問題は仕上がりとコスト。大豆粉を中心にすると、パンと同じく小麦粉の香りや風味は失われます。また、大豆粉だけでは粘りが出ませんので作業が大変になり出来上がりの成形にも難ありです。一方で大豆粉を焼くとスポンジ状の食感がより増すので、そちらは大きなプラス(実際、柔らかな食感を演出する隠し材料として大豆粉を使うお店があると聞いたことあり)。

また、コストとして問題になるのは粉の値段。小麦粉だって国産銘柄に拘ればコストアップですが、それは大豆粉だって同じ。高いのは小麦タンパク(グルテン)。大豆粉だけでは粘りがでませんので、どうしてもグルテンが必要ですが、この値が張ります。加えて、砂糖の代わりに使うエリスリトールも砂糖価格の3〜4倍以上。

そういった状況の中で糖質制限の良いスイーツを作ろうとしたら、どうしても最終価格は高くなってしまいます。それはそれで仕方なしかもしれませんが、いつもハレの日とは限りません。

rollcake1311あれこれ探しているとローソンに糖質制限スイーツがあるのに気付きました。何度か食べてみましたが、これがなかなかのデキなのです。

糖質制限商品で売られているのは、プレミアムブランのロールケーキブランのガトーショコラ、ブランのシフォンケーキ(アールグレイ味)の3つ。ブランというのはご存じの通り、小麦粉のふすま(挽いた粉の残り)。小麦の香りを残しつつ糖質を減らそうという時には重宝する材料です。


cho1311どれも味はしっかりしています。安っぽくありません。問題の糖質量はそれぞれ5.5g、6.9g、9.2g。野菜サラダ1カップで約6gありますから、この糖質量が如何に優秀か、わかっていただけるはず。私の体を使った人体実験でも糖質量のインチキはなさそうです。そして、これが1個140円〜210円というのですから尚更嬉しい限り。ローソン恐るべし。

実は、ローソン以外にも全国展開する大手スイーツ会社の糖質制限関連商品をいろいろ試食しましたが、内容的にもう1つ、味わいも???(名前は伏せておきます)。今のところ、私がお薦めできるのはスイーツはローソンと「菓子職人」さんら本格的なお菓子屋さんのものだけ。値段的には圧倒的にローソンががんばっていますが、コンビニ展開のゆえ保存料などの添加物が入っているのが難といえば難(注)。

それにしても、ローソンは素晴らしい。先の「菓子職人」さん等ごくごく一部の先鋭的なお店を除けば、他のコンビニも手を出していない糖質制限の分野に着々と歩を進めているのは嬉しい限り。経営者や企画サイドの方々に拍手です。

日本の糖尿病学会や専門医、それに連なる栄養士さんらが間違った知識で患者の未来を奪い取っている現状の中、尚更ローソンの動きが光ります。苦言を呈すなら、糖質を減らすだけでなく保存料などの添加物もできるだけ減らしてほしいものだと思う次第です。

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(注)糖質制限を始めてから、私は添加物の危険性より糖質の危険性の方を重視するようになりました。だって、危険率の桁数が全然違います。合理的に考えれば、あるかないかわからない、ごくごく小さな危険性より今そこにある糖尿病の危険性の方が大きいということ。