パシフィック・リム

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今年8月に上映されていた怪獣映画。いや、怪獣プラス巨大ロボット映画というべきか。前評判の割にはそんなに興行成績が上がらなかったみたい。

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映画ではKAIZU(カイジュウ)と発音されているし、巨大ロボットの方は中に人間が乗り込んで操縦するというマジンガーZ型。昔の日本製アニメをハリウッドの財力で真剣に撮り直した夢のような仕上がりです。特撮が特撮に見えないデキは素晴らしく、私は映画館で見入ってしまいました。

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映画は荒唐無稽な、ある意味たわいない話。侵略してきた宇宙人が基地を作ったのが日本海溝の底の底。ソコの場所で遺伝子操作で作り上げたカイジュウを太平洋岸の地域へ送り込んで破壊活動を始めます。それに対し人類は、人間操縦型の巨大ロボットで勝負を挑むという筋立てなんですが、SF特撮系それもCG駆使が売りの映画には深いストーリー性を求めるのは詮無きこと。

予告編を何度も見ていてので是非大画面大音響で観ようと思い、最寄りの劇場へ。面白いのは、この映画が昔の怪獣映画や70年代80年代日本版アニメのオマージュになっていること。それらを見慣れているなら、思わず微笑んでしまうシーン多数でてきます。某漫画に登場したロケットパ〜〜ンチ、実写風にやるとああなるのかって妙に感心してしまいました。

ところで、Pacific Rim。直訳すれば、太平洋の縁つまり環太平洋という意味です。それがなぜ怪獣映画なのか。映画を観ても解説などを読んでももう1つよ〜わかりません。

勝手読みするなら、侵略してきたエイリアンが遺伝子操作で作り出したKAIZU(怪獣)が太平洋岸の都市を襲うのを象徴的にパシフィック・リムといったのかも。

また、Pacific Rimをひっくり返すとRim Pacific 。リムパックと云えば、勘のいい人は太平洋で展開される米軍主導の軍事作戦のことを思い出すことでしょう。ひょっとすると、映画の題名はそちらから引っ張ったのかもしれません。

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最近日米でオスプレイの配置導入を急いでいるのは、某国が破綻した際に必要とされる居住者脱出・救出を目論んだものだという話があります。GDPの数字を誤魔化す某国の経済成長の遅滞が次第に明らかになってくるにつれ、破綻リスクは確実に高まっているとみるのはあながちオーバーじゃない。私は軍事作戦の展開に賛成するものではありませんが、日米の思惑は要人救出手段の確保にあるのではないかと密かに思ったりもします(余談でした)。

あ、そうそう、この映画、劇場での興行成績がたいして振るわなかったのか、早くもこの12月にDVD&ブルーレイがリリースされるそうな。たった4ヶ月でのレンタル版登場とは興行元が資金回収を急いでいる証拠。とは言え、怪獣映画とかSF映画好きなら、どうぞ。