電池のいらない腕時計

.EcoStyle

 9年ほど前からソーラーパネル付の腕時計を使い始めました。シチズンのエコドライブです。電池交換がありませんから、その分手間やコストがかかりません。電池の使い捨てから免れられるだけでも有り難いし、耐久性にも今のところ問題なし。シチズン時計では今後発売される腕時計のほとんどをソーラー仕様にしていこうという目論見があるそうですが、使ってみるとその方針の素晴らしさは明らかです。(後記と追記:2017/02/27 あり)

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 腕時計の電池切れは突然やってきます。電池を交換する間、時計が使えないというのは不便です。機械式のものなら電池交換は要りませんが、置きっ放しにしていると止まってしまうこともありで、その時の時刻合わせが面倒です。その点ソーラー時計は太陽光に晒されなくても数ヶ月は余裕がありますし、電池交換は当然ありません(蓄電池の交換は10数年で出てくるかもしれません)。これら利点だけでも使い勝手はずいぶん優れていますが、小エネルギーの使用をライフスタイルとする身からすると、エコ的な満足感もありますから尚マルです。

ecodrive 99 old そのソーラー時計、昨年末2つ目を買いました。今度のはミニッツリピーター!時刻を音で知らせてくれるタイプで、それもソーラー時計!!。値段もリーズナブルとなれば買わずにいられません。1つ目が壊れたわけでもないのですが、どうしても欲しくなりました。エコ製品への物欲はエコではないと云われればそれまで、ですね(苦笑)。;右写真は1998年購入のエコドライブ

 ミニッツリピーターといえば、その昔マリー・アントワネット妃が時計職人のブレゲに、暗闇でも時刻がわかるモノを作ってちょうだいと依頼したのが最初の由来とか。本来は複雑な歯車構成により心地よい音色で奏でるものらしいのですが、今回私が手に入れたのは電子音のモノ。でもそれで十分。

 実のところ、ミニッツリピーターは以前からありました。コオロギの鳴く音のするものもあるそうですが、でも家が一軒買える位の値段やら、安くても国産車くらいの値段がするという高価なモノですから、おいそれとは買えません。ところが、シチズンが昨年のバーゼル時計フェアでミニッツリピーター廉価版を出しました。おまけに、それはソーラー仕様とのこと!これで状況が急変です。

 電池交換なしの満足度に小エネ・エコスタイルな満足…云うことありません。ソーラーパネルの面積にしても小さなものですから、製造にかかるエネルギーコストも知れたもの。時計を新しく買うチャンスがあれば、一度検討範囲に入れてみて下さいまし。

さてさて、買った時計は皮バンドなので汗をかくシーズンには使いづらいものがありますが、よそ行きの時の装着品として、そして必要もないのに時々時刻を鳴らしている自分に呆れてしまいます。ちゃんちゃん

(後記)
電池のいらない…というのは正しい云い方ではありませんでした。ソーラーエネルギーで電気を作り出したら、それを貯える電池が要りますので、ソーラー腕時計には充電池が入っています。その耐用年数も考慮しなければ、完全に電池交換なしとも云えません。今のところ10年前後では充電池の交換はありませんが、はたして今後どうなるか? 

(追記:2017/02/27) 1998年購入のシチズンエコドライブはきちんと作動中。早々にダメになったという話をネットで見ましたが、私の場合18年間内蔵充電池には問題なさそうです。性能にはばらつきがあるので一概には云えませんのでご注意下さい。