糖質制限6ヶ月経過

.Lowcarboあるいは糖質制限

GL1305昨年開始した私の人体実験、半年を経過。前回の「糖質制限3ヶ月経過」報告では著しい効果のほどを紹介しました。それ以降、体重の減り方は少なくなってきたのに内臓脂肪が激減してきたせいか、今夏はズボンを買い替えないといかんなぁ状態です。今回もデータで経過を追跡してみましょう。(追記 2013/7/17 糖尿病なりかけ状態の者を予備群というのを「予備軍」だと勘違いしていましたので訂正)



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まず体重。
昨年11月はじめの糖質制限開始時には約69kgあったものが、現在は62kg弱。約7kg減りました。3ヶ月経過時点で5kg減っていましたから、減り方は落ち着いてきたようです。家庭の体重計で測った体脂肪率でみると、26%前後だったものが23%を切るまでになりました。脂肪分が多い食事なのに体脂肪が減っていくのは実に痛快で面白い。

興味深いのはお腹周り。以前の太鼓腹を忘れてしまうくらい、見た目にも減りました。でも、つまむと皮下脂肪は以前と変わらずたっぷり。つまり、激減したのは内脂肪なのです。炭水化物を食べるのを減らしたおかげで、内臓脂肪を分解してエネルギーにしている効果なのでしょう。カロリー制限や運動で体重やウエストを減らすというのはなかなか困難ですが、糖質制限では簡単です。炭水化物を減らすのが究極の、あるいは最も根幹な肥満対策だという所以を実証しています。

一方、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)は5.6%だったものは5月7日現在で5.2%でした。教科書的にいえば健常人の範囲ですから、普通の医者なら問題なしとするところ。でも、私が糖尿病もどきである事実は変わりません。なぜかといえば。炭水化物の多い食事をすると今でも血糖値は急激かつ大幅に上昇してしまうからです(そしてそれは血管を傷つけ、糖尿病の合併症に繋がります)。

日本の医学では空腹時の血糖値で糖尿病かどうかの判断を行います。近く改訂されるらしい新基準でもHbA1cの値が加わるだけ。そうすると、私などは問題なしでパスしてしまいます。でも、それは変です。今の医学では糖尿病になりかけている、あるいは既に足を突っ込んでいる者たちを無視してしまい、いずれやってくる腎症や失明、神経障害、心臓疾患などを救えないのです(私の場合は既に狭心症を引き起こしました)。

もっと詳しく見るために、私自身の血糖値の自己測定データを使って説明してみましょう。以下は前回同様、10月末から現在に至る血糖値のグラフです。青い線は起床後の血糖値。緑は朝食後1時間値、黄色は昼食後1時間値、赤は夕食後1時間の血糖値をそれぞれ示しています。

GL1305

上方に飛び跳ねているデータは別とすると(後述)、全体にみて3ヶ月経過の2月初旬から同じような傾向が続き、以前より血糖値が低くなっている、つまりさらに改善しているような気配はありません。むしろ、起床時の血糖値は幾分上昇しているような傾向があります。でも、この3ヶ月間体重は減り続けてきましたし、HbA1cもわずかながら改善されてきたわけですから、この差はいったい何なのでしょうか。

理由はいろいろ考えられます。まず、起床時でも目が覚めてすぐの値と、寝床であれこれ考えたりしてゆっくり起きた場合では(私の場合)血糖値で10〜20の違いがあることがわかってきました。朝食をほとんど食べなくても、起きてからの血糖値は110程度まで上がることがありますので、日常生活に伴う変動なのかもしれません。

おそらく起きていろいろ活動するために、体の方で前もって血糖値を増やしておこうというホルモンの働きに対して、インスリンの出方が鈍いのではないのか。でも、それは私の膵臓機能がヘタっている証拠です(苦笑)。

もう1つの理由は、この3ヶ月試験や調査と称して炭水化物を頻回摂ってみたこともあるのかもしれません。飛び跳ねている血糖値のデータはことごとくこの手のテストによって出てきたモノです。たとえば、朝食でパンを1枚食べると1時間値は140を軽く超えてしまいますし、昼食でコロッケパンを食べた時は一気に180近くになったこともありました。コロッケパンの場合、パンの糖質とコロッケの糖質のダブルパンチなのです。

bloc13一般に糖質1gに対し、正常人なら血糖値は1mg上昇しますが(標準体重64kg)、2型糖尿人なら3倍の3mgアップになるとされています。私の場合どうかといえば、食べたものから推測すると2〜3倍の血糖値アップになっていますから、糖尿人の血糖値と同じです。やはり血糖値上昇にインスリンの分泌が追いついておらず、膵臓機能に問題があることが窺えます。

これらの結果から、私の場合、6ヶ月程度では膵臓機能の回復ができていないこと、糖質制限の食事を続ける限りは血糖値が飛び跳ねることもなく、正常人と変わらない状態となっていることがわかります。はたして膵臓機能は回復できるのかどうか、今後さらに糖質制限を続けていきながらチェックしていくことにしましょう。

何度もお伝えしているように、きちんと調べないから、わからないだけで、日本人の中年以上3人に1人は糖尿病あるいは糖尿病もどきだと考えられます(注)。現在の日本の医学では糖尿病になりかけている・あるいは既に足を突っ込んでしまっている者を救いません。病気になった後で、より長く命を長らえさせることに執心するだけ。それも間違った知識で患者を苦しめるだけなのが実情です。

(注)予備軍ではなく予備群でした。早とちりで申し訳ありません。

糖尿病予備軍という呼称が一般ですが、軍隊じゃないので(少なくとも私は)この用語を使いません。で、糖尿病もどきなのです。

whtutuji13病気にならないのが一番なのに、まるで蜘蛛の巣のように検査の網を張り巡らせて待ち構え、病になれば大量のクスリや複雑な設備対応で囲い込んでしまう。糖尿病に関しては見事にそれが当て嵌まります。検査が予防的ではなく囲い込みだとしたら、治療が全快ではなく延命のためだとしたら、いったい医学とは何をめざしているのでしょう。

あなたが次の被害者にならないためにはどうしたらいいのか。糖尿病になる理由をきちんと把握し、そうならないための食生活を身につけなければなりません。私の話を杞憂と思うのは自由ですが、原発事故同様、自分の身に起きてからでは遅い、おまけにテレビや新聞は真実を伝えない、だから個人個人で真相をつきとめて対処するしかないと私は考えています(きっぱり)。