Micro-NIKKOR 55mm
2013/04/02
今日は久しぶりにMicro-NIKKOR 55mm/F2.8を引っ張り出しました。近接撮影ができるため、なかなか面白い絵を出してきます。ファインダーを覗きながら、しばしオキーフになった気分の午後でした(笑)。
マニュアルNIKKORを現代に活かすという話の続編です。
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このレンズ、最短25cmまで寄ることができます。何故こんなモノを持っているかといえば、もとはといえば30年近く前、ネガフィルムを転写して講演用のスライドフィルムを作るため用意したレンズでした。その後Macでスライドフィルムを作るようになってから使わなくなりましたし、最近ではパソコン上で作ったものを映写機で写すだけですから、今は昔です。
レンズの特性からもわかるように、解像度については現行レンズに全く引けをとりません。というか、NIKONはまだこのレンズを在庫で持っているようで、現在でも販売しているようです。値段を調べると5万円弱、そこらの有名オールドレンズ並ですね〜。
GXR+マウントで330gですから、NIKONのフィルムカメラにつけるのより随分軽く感じます。でも、さすがに長い。レンズの鏡胴をいっぱいに伸ばすと長筒のようで、接写リングまでつけてしまうとさらに長い。写真はGXRにNIKKOR-LEICAマウントアダプターをつけ、そこにNIKONのPK-13+レンズをつけたところです。ちょっとした望遠鏡ですな(笑)。
きちんと写そうと思うなら三脚なり使えばいいのでしょうが、そこまで凝る気はありません。私は原則手持ち。シャッター速度は最低30分の1秒の撮影ですが、デジカメはISOをいじれるので十分対処可能です。
肝心の写りです。20cmちょいまで寄れると見える世界はかなり違ってきますね〜。これがまず面白い。花びらの模様や色使いに感心したり、おしべの花粉のブツブツに思いを馳せ、葉脈のスキッとした流線に勢いや潔さを感じてしまいます。
ファインダーを覗いていると、どこかで観た雰囲気だなぁと思い始めました。曖昧な記憶を辿っていくと、浮かんできたのは大原美術館かどこかで観たオキーフの絵。もちろん、花は同じではありませんし、構図も全く違います。ただ、あの絵の印象がそういう雰囲気だということ。そんなことを勝手に思った次第です。そして、そういうことをほにゃらほにゃら考えられることの幸せに素直に感謝します。
さてさて、
しばしMicro-NIKKOR 55mmを使ってみて、改めてNIKKORレンズの写りに満足。いちいちLeicaレンズに付け替えるのも面倒なので、GXRのA12マウントをもう1つ手に入れようかと思ったくらい。で、ヨドに注文しようと思ったら、在庫切れで「お取り寄せ」。あらら、ひょっとするとひょっとしてGXR関連で次のブツが出てくるんでしょうかね(ワクワク)。