埼玉プール事故:懲りないプール管理者:富山

プール事故

ふじみ野市大井プールの吸水口事件を契機に全国各地でプールの緊急点検がおこなれています。その過程で、調査もせず昔の報告を流用したり、不備があっても問題なしとしたり、現場から上がってきた不備を無視して国に問題なしと報告する自治体が後を絶ちません。今日は富山県のとんでもない例が報道されていました。…

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問題のプールは、富山県国際健康プラザ(富山市友杉)にある県営プール。時事通信8月22日によると、「ふたを固定するボルトが一部外れていたのに、県に報告せず営業を続けていた」とのこと。その経営者は富山件健康スポーツ財団で理事長は富山県副知事。

問題プールの営業を続けていた言い訳として、「いずれも強度は十分で、ふたはすぐに外れる状態ではなく危険もないと判断」し、「県から安全性に関する問い合わせがあった際、「問題ない。ふたは固定されている」とだけ伝えていた」とのことで、事故が起きなくて良かったと云わざるを得ません。

だいいち、文科省の通知にある(吸)排水口の安全対策は最低基準にしか過ぎません。ところが、地方自治体の教育委員会やプール関係部局は、その最低限基準すら、勝手に作り替えてしまう。恐ろしい。

フタがすぐにはずれないと判断した根拠の方こそ私は知りたい。いくら固定してもフタが何故かしらはずれてしまうのが多くの事件の発端にあります。だから、はずれないような対策をしていないプールは、どんな言い訳をしようと「あぶないプール」。

安全基準が場所場所の勝手な判断でいじくられてしまうと、いったい誰が安全を担保するというのでしょうか。こんな勝手な判断が全国で横行するのは何故でしょうか。今回の富山県のプールの責任者は副知事とのことですが、処分はあるのでしょうか。

まぁ、こんな状況が全国に蔓延している限り、公営プールには近寄るなと云わねばなりません。残念ですね。