埼玉プール事故:問題プール続々露見!

プール事故

ふじみ野市のプール事故(事件?!)で、プールの吸水口・排水口の安全対策の不備が続々と明らかになってきました。背筋が寒くなるような結果です。
本日朝の時点までにメディア報道されたものによると、学校プール、公営プールにおいてフタが固定されていないものが305箇所も見つかったとのこと。いつ死亡事件が起きてもおかしくないプールがそれだけたくさんあったことに、今まで指摘した私自身ですら恐ろしくなってきました。文科省はすぐさま未対策プールの使用中止を通知したとのことですが、(今までの無責任経緯を踏まえると)通知が届くまでは動かしているプールもありそうです。格段のご注意を!!…

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産経新聞8月8日インターネット版によると、「全国の学校や公営プールの吸排水口に吸い込み防止金具が設置されていない所が37都道府県で1596カ所」で、「ふたが固定されていない所は38都道府県の305カ所みつかった」とのこと。今回の事件がなければ、他の処でも繰り返されていたかもしれないプールがたくさんあった、ということです。

今回問題となっている公営プールについては、「公営プール約5000施設で、調査が済んだ2886施設のうち、ふたが固定されていないのは4・1%にあたる120施設」。 一方、学校プールの方はどうかといえば、「ふたの固定に不備があるのが185校。福岡県で36校見つかったほか、愛知県でも27校あった。防止金具に不備があるのは、1238校。千葉県の183校が最多で、東京都(138校)、山口県(115校)が続いた」とのこと。最終報告は10日以降なので、「あぶないプール」の数はもっと増えるものと考えられます。他の報道では、安全対策の不備が見つかっても「問題なし」としてプールを続けている処もあるとのことで、未だ危険性の認識は広まっていません。

さて、この数字を見て奇妙なことに気づきませんか?
文科省は今年6月末時点でプール吸水口・排水口に不備があるのは十数校だと公表していました(毎日新聞8月2日)。でも、フタが簡単に開けられるプールは今回の調査で既に305箇所もあります。この数字のギャップはいったい何でしょうか。文科省が調査報告を捏造していないのなら、各地のプールあるいは教育委員会が虚偽の報告を上げていたということになります。まさに「お役所仕事」であり、人の命の重みを軽視した実態に怒りを感じます。最終報告を待っています。