電子書籍あれこれ

.Books&DVD… .opinion

楽天の迷走をはじめ、最近話題になることが多い電子書籍。私は本の虫ですが、電子書籍というのは未だに馴染めません。理由は明らか。電子書籍を読むためには(私には重く感じる)表示装置が必要で、寝転んで読むような気軽さに欠ける、本を読んだという実感が希薄…等々。今回いろいろ出てきた「装置」には、魅力は感じるものの飛びつくというまでの衝動には駆られません。


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先週突然、楽天からKobo touchなる電子書籍用パネルが送られてきました。注文もしていないのに何故?どうやら楽天カード所有者などに勝手に送っているらしい。Koboは数ヶ月前に登場した機器らしいんですが、装置の不具合や読める書籍数のゴマカシの方が話題になったシロモノです。


よっぽど売れないので仕方なくタダ配りを始めたのかと訝しがっていると、昨日Koboの新製品発表で正真正銘の在庫解消であることが判明。消費者はゴミ箱だったのでしょうか。

面白いのは、昨日の楽天の新製品発表記者会見、舞台だけを写した写真や映像からは全くわかりませんが、
参加者が少なくガラ~~ンとしていたそうで、人気のなさをそのまま象徴しています。

それもこれも、ここ10日間でiPad mini、Kindleそしてネクサス何とか等が登場し、Koboの影は全く消えてしまいました。

どちらにしても、電子書籍で本を読もうと思わない私にはどうでもいいのですが、ちょっと厄介な話を聞いてしまいました。本の所有権を巡る話です。

アマゾンのアカウントを変えた人が以前の電子書籍(Kindleで読むタイプ)を読もうとしたら、アクセスできなくなってしまったという事件が先月末ギズモードに載っていました。アカウントトラブルは別として、電子書籍というのは本の所有権ではなく読める権利だけのモノであり、アクセス拒否やサイト閉鎖で儚く消えていくものだというのが明らかになってしまいました。やっぱり本は実体のあるものがいいよね〜と思った次第です。

とかいいながら、
ホログラムで紙面が宙に浮かんでいるのをソファーに座ったまま読めるようになるなら、私でも飛びつきそう。だって、本を持たなくても読めるから。そんな表示スタイルが実現するなら、電子書籍にも愛着が湧くかもしれません。いつのことになるなら。