断層無視して再稼働

.opinion 3.11

大飯原発の地下には大きな活断層があるという地震学者の指摘があります。つい最近、敦賀原発の直下にある活断層問題で廃炉にするかどうかの論議が出ている中、なぜ大飯原発では問題にならないのか。やっぱり私が指摘したように、動かすことで政府民主党の原発推進の姿勢を示したいという原発と、老朽化で動かしたくない原発との差なのでしょうか。

・・・

原発銀座の福井には、敦賀に2基、美浜に3基、大飯に4基、高浜に4基、そしてもんじゅに1基の計14機の原発があります。一方、これらの地下あるいは近隣にはたくさんの活断層が有ることが従来から指摘されてきましたが、国や電力会社はデータの書き換えまで行って問題を隠蔽し、無視してきました。

先日敦賀原発では活断層問題がクローズアップされ、再調査という話になりましたが、その他はいまだ不問。今回再稼働する大飯原発にも同じく活断層問題があります。

朝日新聞 2012年6月9日記事から引用

御用メディアは再稼働が本決まりになりそうな状況になったことで安心したのか、「大飯原発直下に活断層の可能性 専門家指摘、関電は否定」なるものを書いていますが(朝日新聞 2012年6月9日)、何を今更というべきところ(まぁ書かないよりもマシか)。

新聞によると、名大の鈴木康弘教授が断層F-6についての関電の調査は不十分で「断層の活動を否定できる根拠はない」と問題にしていることを紹介しています。そこまで指摘されて、放置&無視での再稼働は(原発存続の有無とは別に)科学的知見から安全性を無視したものと云わざるを得ません。これがこの国の、政権の安全性宣言であることに深い絶望と強い怒りを感じます。

ちょうど自民党の河野太郎議員がこのことを指摘していたので紹介しておきます。