モンベル義援隊その後

.お知らせ 3.11

昨年311直後にアウトドアメーカーのモンベルによる「アウトドア義援隊」のことについて触れました。一昨日届いた会報誌にもその顛末が出ていましたので、少し紹介しておきましょう。

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大災害が起きた時、行政の対応が遅れるのはよく知られた通り。今回のように行政体そのものが被災してしまうと尚更です。また、多くの人が被災者へのカンパを提供するのですが、赤十字や類似団体経由ではなかなかお金が回りにくい。最後の配布を役所に任せてしまうと、どうしてもスピード感が出てきません。今回のだって、1年経ってもまだプールされている分がかなり多いのではないでしょうか。

そういう状況の中で震災津波直後から現地へ赴いたモンベルの「アウトドア義援隊」は非常に有益だったはずです。お金を出すなら、こういった団体に出せば活きると私が云ったのはそういう意味です。

モンベルの会報誌では何度も義援隊の活動について紹介されてきました。2011年3月11日の地震発生直後から1ヶ月余りは、寝袋、テント、防寒着、食料や燃料など、物資を集め・届ける活動を展開。4月下旬にはお見舞金を配布(1万円を830人へ)、ゴールデンウィーク期間には大規模清掃活動、など様々な活動が報告されてきました。さらに1年経っての報告では「被災された方々の生活支援に役立てよう」というプロジェクトが紹介されていました。その計画とは復興共生住宅の建設。場所は宮城県北部、気仙沼市や南三陸町に隣接する登米市とのこと。

建物には地元産の木材を使い、ソーラー発電やソーラー給湯、ペレットボイラー等々、再生可能エネルギーを活用する予定とのこと。いいですね〜。

当初、義援金を建設に充てようとしていたのをモンベル自身が総工費を出し、支援金は運営資金に使うらしい。また、入居者には福島の原発事故で避難を余儀なくされている親子を優先するという方針も素晴らしい。それにしても、自分が出したお金がきちんと被災者支援に活用されることを実感できるのは非常に嬉しい限りです。