放射能がれきの散乱について(拡散転送)

.お知らせ 3.11

「1kgあたり100ベクレル以上の廃棄物の移動は無法社会の始まりです。」という文言とともに、『農薬毒性の辞典』(三省堂)の著者の1人である冨田重行氏からメールで転送拡散依頼がありましたので、以下にお知らせします。ホンマ、この国は壊れてますね。

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(冨田さんの言い分は以下の通り)

放射能がれきの散乱について

 インターネットにドイツ放射線防護協会のコメントが翻訳されて載っていました。私たちは1kgあたり100ベクレル以上の汚染物は放射性廃棄物として厳重な保管管理を求められてきました。それは放射線がいかに危険なものであるかという認識から来たもので、厳格な法律によって定められていました。事故が起きたからと言って危険性に変化があるものでなく、従前の厳密な対応が求められるのは当然です。
 大学の実験室で今のような放射性物質の散布を行ったら大騒ぎになって豚箱入りは確実でした。現に、高槻駅でJTの研究者が今よりも遙かに少ないほこりほどの量の放射性物質を撒いた時には全国版で大騒ぎになりました。
 事故とは言え、それほど危険なものを大量に放出しても、業務上過失傷害罪に問われることもなく、放射性物質の管理規則に問われることもなく、「構外に出たものは俺のものではないので俺には責任有りませんよ」と無主物などという犯罪的な詭弁を行い、裁判所もその詭弁を支持するという無法社会に突入しました。
 法的に定義された以上の汚染度を持つ放射性廃棄物を全国に拡散し、焼却という行為によって、一部は気体となって周辺に拡散させ、一部はバグフィルターに濃縮されて付着し、一部は焼却灰に残留する。現に東京では廃棄物の焼却が始まってから空間放射線の数値が急増しています。バグフィルターは定期的にたたき落としで目詰まりを解消する作業が必要でものすごい量のほこりが発生します。ダイオキシンであれば防護服と全面防塵マスクで対応できますが、放射線はやすやすと防護服を突き抜け、体内を通過する時に周辺のあらゆる分子を活性化させます。程度はあれ体に傷害を起こすのです。放射線のエネルギーは、原子と原子が結合したり切れたりする化学反応の100万倍のエネルギーを有しています。
 だからこそ基準が厳しいのです。
 日本は法治国家だと言われてきましたが、原発事故への対応を見ていればわかるように法律さえも簡単に無視することを統治機関である政府自ら行う無法国家(ならずもの国家)であることが明確になっています。
 地方自治体が「ならずもの自治体」にならなうように働きかけることが急務です。

 2011年12月2日 冨田 重行

添付されていたのは、木下黄太さんのブログ記事で、
ドイツ放射線防護協会による「フクシマ」原発事故関連に関する報道発表 (ガレキ処理関連も)