BSN ラジオに電話出演

Water

今日は「水の日」。さきほどBSN新潟放送ラジオの「近藤丈靖の独占!ごきげんアワー」で、ほんの数分しゃべりました。番組テーマは「水道水 あなたは飲む? 飲まない? どっち?」。でも、私に尋ねられたのは拙著『あぶない水道水』の出版経緯と簡単なコメントのみ。あらら、これじゃテーマに対応できるんかいなぁ(苦笑)。

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あぶない水道水―「蛇口の神話」を問う (三一新書)まずラジオで話したことは以下の通り(記憶に頼っていますので正確さに欠けます)。

Q. どこにお住まいですか?  滋賀県○●市です。
Q. 本を書いたのはいつですか? 1996年9月。15年前です。
Q. 本を書いた動機は? 
  1995年1月の阪神大震災の時、火事で助けを求めている人が大勢いるのに消防用水が手当できませんでした。水道当局がいう、消火用水は水道で問題なしと宣伝していたウソがばれたわけですが、それを見ながら水道サービスのあるべき姿について早く世に問おうと思いました。(それ以前から本の準備をしていて、19950117がやってきたという方がいいかもしれません)

Q. 水道水ってどうなんでしょう?
  皆さんは「あぶない」というと水質のことを考えるのかもしれませんが、水量のことも合わせて問題にしなければいけません。私の本ではその辺も書いています。今新潟では集中豪雨で断水という所もあるじゃないですか。断水するのは何も渇水(水が足りない)時だけではありません。大雨が降ると河川にゴミや流木が流れ出し、浄水場に水が入らなくなったり、うまく導水できてもニゴリがひどいと処理が大変になってしまうから。浄水場の人たちは今回の新潟豪雨で徹夜で苦労されているのでは?(ここいら辺に時間をとってしまった)

Q. 水道水には問題ないのでしょうか?
 水質基準を守っているから安全と当局はいうけど、今回の放射線量でもわかるように基準というのは政治的なもの。水道でも実態に合わせて基準を緩めている項目はあります。鉛がそうですね。(この辺も説明不十分、反省)

Q. 本を出して以降、何か状況は変わりましたか?
  インターネットが普及したことによって水道水の水質データが手に入れやすくなりました。昔は水道局に行くか、あるいは水道局が出している水質年報みたいなのを図書館などで見るかしかなかったのが、手軽に簡単に見れるようになってきました。(そういう情報で個人的にあれこれ判断できる機会が確保されたということです。時間がなくまとめられませんでした)

で、ここで時間切れ。番組テーマに関わるような話について叩き台を提出できたんだろうか?と訝しがってしまいます。

私が用意していたものは以下の通り。

蛇口の神話に囚われていると、いずれ水道水は飲めなくなるだろう。破綻要因が水質的なものであるか、あるいは財政的なものであるかはわからないが、水道サービスを取り巻く状況は厳しい。そうならない前に、水源の保護保全策を見いだし、蛇口以外の水道サービスを創設するなりしていかなければならないのではないか。

こんな話、短時間のラジオってどうやって伝えることができるのでしょうか。で、やはり無理。

おっと、主題に対して私は、

水道水は飲みます。浄水器は使っていません。私が住む場所では必要性がないから。また、家庭内配管の安全性には最大限の注意を払っています。
ただし、生水は飲みません。いったん沸かしたものしか口にしません。でも、洗い物に使う水まで沸かし水を使うというわけではありません。

と、こんなところです。

まぁ私が何をいっても番組側は関係なかったのかも。何か不完全燃焼な朝でした。そういえば、8月1日といえば、5年前は埼玉県ふじみ野市プール事件の翌日で、朝はフジTVだったか、森永卓郎さんの番組に電話出演したのを思い出しました。その後上京してTV各局でバタバタすることになったのですが、遠い昔のように感じます。

かくして今年の8月1日も過ぎていきました。