福島県教育委員会の責任逃れ プール授業・条件つきで可能?

.opinion 3.11

先日、福島県内13市が放射線被曝との関係で今夏の学校プール使用を見送ることを決めました。その時、福島県側が先手を打ったのではないかと書きましたが、それは間違いでした。今度は福島県がおかしなことを通知したからです。困ったことだ。

・・・・・

5月30日、福島県教育委員会は県立高校と市教育委員会に対し、条件つきで水泳の授業を例年通り実施して構わないと通知したとのこと。

その条件とは、東北地方太平洋沖地震・福島原発事故サイトによると、以下の通り。

  • 授業への参加については保護者と児童・生徒の考えを尊重すること
  • 生徒の考えを尊重すること
  • プールサイドでは極力、肌の露出は避けること
  • 校庭の砂の持ち込みを防ぐこと
  • 洗眼・うがい・手洗いをすること

なんだ、これ?

プールサイドでは極力肌の露出は避ける等というのは、水中で肌を晒すのは良いが空気には肌をさらすなということ? プールに入るためにはプールサイドで水着状態なんですから、実に奇々怪々な条件です。

それとも、空間線量は高いので要注意だが、水中放射線量は小さいから大丈夫って意味なんでしょうか? そんなわけないでしょう。日々降り注ぐ放射性物質で線量は上がる一方ですからね。

だいいち水中が安全だというのなら、水中放射線量が低いことを保証しないと無理でしょう。なのに水中放射線量の目安もないのは全く意味不明。グラウンドは簡単な装置で空間線量をチェックできるけど、水中線量は簡単に測れないから知らないふりをするというのでしょうか。

総じて、責任を学校現場に丸投げしただけですね。保護者やこども側の考えを尊重するのが条件ですから、安全が保証されない場所では泳がないのが一番です(きっぱり)。