東ティモ−ルに太陽光発電 を

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 桜井薫さん(エルガ)から、下記のメッセージの転載依頼がありました。内容とNGOのソーラーネットについての解説はお読みになればわかる通りです。ご興味のある方は是非協力をお願いいたします。なお、桜井さんは「だれにもできる太陽光発電の家」(パワー社)の著者であり、ソーラー発電推進のキーパーソンです。(有田記)  ’

東ティモ−ルに太陽光発電をおくります。御協力下さい。
ソーラーネット
〒355-0316 埼玉県比企郡小川町 大字角山208-2 桜井方
TEL: 0493-71-1102 FAX : 0493-71-1104
E-mail : tt8k-skri@asahi-net.or.jp

ソーラーネット・東ティモール・プロジェクトは、こんな内容です。

★寄贈・設置先 : カソリック系住民組織ISMAIKのダレ寄宿舎兼研修センター

ISMAIK….カソリックのルルデスというシスターが1988年に始めた組織で、現在東ティモールの7箇所に広がっています。東ティモール人が精神的にも、経済的にも自立することを目的としていて、教会活動と言うよりも社会運動に近い性格を帯びているといえるでしょう。

★内容
太陽光発電 1〜2Kw。AC-DCインバーター。バッテリー。コントロ−ラ−。その他必要資材一式を贈り、ISMAIKと共に設置します。 このほか、資金的に可能なら、衛星電話とノ−ト型のパソコンやポンプを、また、他のISMAIKの施設にも設置します。インドネシアの環境NGOヤヤサン・グニの協力を得て、技術移転をも同時にすすめ
ます。

★予算額 800万円
資材費…..370万円
旅費……..150万円
工事費…..100万円
その他…..180万円

★工事日程 2000年8月から9月

東ティモ−ル報告

2000年2月15日から24日までプロジェクトの打ち合わせのために東ティモ−ルを訪れました。15日から18日インドネシア。20日までダレ。23日までディリ。24日帰国の日程でした。ダレは目的であるISMAIKのセンターがある所、ディリは東ティモ−ルの首都です。
ダレはディリから車で1時間30分程の山のなかです。ディリ市街が一望に見おろせる絶景の地にセンターはあります。民兵が暴れていた当時、1,000人を越す人々がここに避難してきたそうです。
センターの様子
センターといっても3棟の小屋が山の斜面に張り付いて立つわずかなスペースです。どうやって1,000以上が暮らしたのか、想像もつきません。現在はスタッフと子供達あわせて100人程度が、生活しています。携帯電話が一台あるだけで、郵便も届きません。とにかく子供達はよく勉強します。暗くなればローソクの灯りで読み書きをしています。パソコンを介して世界と繋ぐ事ができたらいいなとおもいます。
今回はインドネシアから届いた24W太陽電池3枚をとりつけ、4つの灯りを灯しました。屋根にいる時、梁が折れ、慌てて屋根にへばりついた体験はなかなかのものでした。
ディリの町の元気
ディリの町は完全に破壊されていました。石造りの壁と柱だけが緑の中に埋まっていると、まるで遺跡です。数千人が殺されたと言います。復興のための資材がないので、半年たった今もそのままです。人々はトタン板を屋根代わりに、吹き抜けの家で暮らしています。
しかし、中心街では、バザールが復活し、最低限の日用品は手に入ります。新鮮な肉も、魚も、野菜も、果物もあります。大声で行く先を告げる地方への乗り合いバスが行き交います。子供達は笑いながら英語で話し掛けてきます。この国には、元気あまる程あるけれど、物はないと言ったところでしょうか。
ディリは24時間電気はきます。使う電気製品がないのです。復興が本格化すれば、すぐ電力事情は悪化するでしょう。破壊前の水準に戻る目処はたっていません。 高校は始まったばかりです。壊れた校舎の隅で、語り合っている若い二人の姿が、非常に印象的でした。

ソ−ラ−ネットの自己紹介

1996年2月、未電化の地域の人々に、太陽光発電の技術を伝えることを目的として、結成されたNGOです。それまで2年に渡って、太陽電池を贈る活動を行っていました。
1996年4月から、1998年3月まで、環境事業団などの支援を受け、インドネシアの環境NGOヤヤサン・グニを相手として活動を続けました。
その結果、グニでは、灯り用のインバーターやコントロ−ラをインドネシアで手に入る材料で自作するとともに、小型の太陽電池を組立るまでになっています。現在、彼等は同国内の未電化地区のNGO、住民を対象に普及活動を行っています。2000年2月に東ティモ−ルで設置された小型のシステムも、彼等の物です。 現在、ソ−ラ−ネットでは活動スタッフを増やすために、技術講習会を年に数回の割で行っています

ソーラーネット・東ティモール プロジェクトを御支援下さい

東ティモ−ルの人々は、一枚でも多くの太陽電池を待ち望んでいます。あなたのご厚意は、子供達のノートを照らす灯りになるとともに、これから作り直していく国にとっての明かりとなります。温かいご支援をお願い致します。

「東ティモ−ル・プロジェクト」への募金は
郵便振替 00110-8-579131
ソーラーネット