2019年 道東7 三余庵

.Travel & Taste

さてさて道東旅行記、残すは美味しい宿の話。アットフォームな雰囲気を求めてコバコな宿を選んでいる私たち夫婦ですが、今回泊まった宿はそれぞれに個性的で外れはなし。でも、設備いろいろ値段それぞれ。昔はトイレや洗面が別でも全くオッケイでしたが、部屋つきの方がベターになってきたのは年のせいでしょうか。
その中で、また行きたいと思ったのが2つ。1つは十勝川温泉の三余庵、もう1つは上川町のフラテッロ・ディ・ミクニです。まずは三余庵から。

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新千歳空港から釧路へ車で向かうには4時間弱で、ちょっと遠い。途中でゆっくりできる処はないか、帯広辺りでまずは一泊しよう、と考えて選んだのは十勝川温泉の三余庵。これが予想以上にマルでした。

北海道の中心部にそびえ立つ十勝連峰、北は上川町から東川、西に美唄、富良野と南下して南側の帯広北にあるのが十勝川温泉。富良野には十勝岳温泉もあるのでヤヤコシイ。

三余庵の温泉はモール泉の掛け流し(モール泉とはこちら)。お風呂は掛け流し、内風呂も露天もよくできていますが、部屋毎のお風呂も大ぶりな浴槽で温泉。全11室とコバコなためか、部屋風呂のデキがいいので大風呂へやってくる客が少ないのか、ゆったりと入れました。おまけに隣にある第一ホテル(経営が同じ)のお風呂へ行くことができるのもマル。

虫も温泉に浸かりに来るのでよろしく(概意)という但し書きに笑ってしまいました。

お食事もイイ。地元食材を活かした創作料理なのですが、山ワサビを混ぜた創作チーズや地元野菜、そして十勝産のお肉もすべて美味しかった。また、それらお料理を北海道の泡や赤白ワインと合わせたり、海外のと合わせたりすることができ、夫婦で別々の設定にしてもらって楽しみました。

素晴らしかったのはスタッフのホスピタリティ。笑顔はもちろん、客の気持ちに添うようなサービスが素晴らしい。到着が遅れたご夫婦に時間切れのハッピーアワーの便宜を図ったのに偶然遭遇しましたが、何か宿の真髄を見たような感じでした。

そして食事のサービスが特筆もの。お料理を席に持ってくるだけのサービスが多い中、ここのはいかにも美味しそうに運んでくるのです。それが、美味しさをいやおうなしにアップさせ、とっても心地よい。ここまでのサービスはなかなかありません。私の経験ではトップ級です(私の経験の範囲で・・・)。

温泉の快適さ、宿の食事の美味しさ、そしてホスピタリティと三拍子文句なしの三余庵。ホンマに素晴らしい。ありがとうございました。でも関西からは遠く、関西の空港から帯広まで直通の飛行機はなく、その分時間とコストがかかります。関西ではなく北海道在住なら、年に数回は訪れたいところ。機会があればまた訪れたい処でした。