ソーラー発電 DC AC インバーター

.EcoStyle

久しぶりにソーラー発電の話。拙宅がソーラー発電を導入したのは1999年8月。家を建てるのに合わせて設置してから早20年。10年前に発足した固定電力買い取り制度(FIT制度)がこの秋から順次買い取り終了となるため、大幅に買い取り価格がドロップします。こちら、そのまま売るよりも預けた方がいいのかどうか、今後の電力会社の動向待ち。その判断のために過去データを整理していたら、発電電力の変換効率についてちょっとびっくり。

・・・

ソーラー発電、1990年頃はとても高価でしたが、私が導入した1999年には価格も熟れて発電能力1kW当たりで約100万円。当時ソーラー発電に批判的な人たちは「屋根上のパネルは汚れてしまう」、「10年はもたない」、あるいは「金持ちの道楽」だと云っていましたが、20年経って成否はどうだったか。

パネルの発電能力は10年どころか20年でも問題なし。東電原発事故以降は自宅に導入する人が増加し、メガソーラーと称するモノまで登場(私は問題視)で、ごく普通の設備になってきました。価格も1kW当たり20万円(工事費込)を切るものまで出てきて、お金を産む「家電」になってきました。

建築当時の拙宅のソーラー発電の仕様は以前記した通り。ただし、3年前に蓄電池を導入した時にパワーコンディショナーも取り替え交換しましたので、以下のようにスペックが変わりました(先の箇所は後日書き換えします)。

太陽光発電仕様 (2015年以降) 
項目  内容 
電池モジュール 昭和シェル石油扱い・ ジーメンスソーラー社 のSP75
パワーコンディショナー ソーラーフロンティア KP40K2
最大発電出力 3.6kW (75W x 48枚)
設置方法 架台設置して積載
電力会社との電力契約概要 単相3線式・従量電灯契約の系統連係で承認
その他 蓄電池を併設(エリーパワー iE 6)

上記仕様表の中で、昔はインバータだった所がパワーコンディショナー(パワコン)となっていますが、名前が違うだけで内容はいっしょ。

作った電力は自家消費する以上に作り出すと、当時から個々に契約を結んで電力会社に買い取ってもらうことができました。20年前の買い取り価格は当時の電力料金相当で約24円/kWh。これが国の固定電力買い取り制度(FIT制度)の登場で、2009年から48円/kWhに倍増。もし当初価格のままだったら初期投資を回収するには25年以上かかっていたところ、FIT制度のおかげで数年前にに回収できた次第です。

新しいパワコンはソーラーフロンティア製

FIT制度の終了により、この秋から各地の電力会社は1kWh当たり8円とか7円にするとしていますが、FIT以前が24円程度だったのに何故でしょうか。メディアが問題にしないのは電力会社に忖度しているせいなのかと勘ぐってしまいます(この買い取り価格については後日分析)。

ところで、太陽エネルギーから作った直流電力を家庭で使える交流に変換するパワコン(昔のインバータ)は変換効率だけでなく、部品の劣化による製品寿命が問題になります。

拙宅の発電データは以下の通りですが、当初の発電能力が年月を経るにつれ、だんだん低下してきているのがわかります。設置当初は年間4000kWh前後だったのに、10年目くらいから落ち始めています。メーカー側がパワコンを10年間保証するとしている理由は、10年もすれば性能低下を起こすということなのでしょう。

こちら充電池を設置する時、パワコンは保証期間が過ぎたことだし新型のに交換しましたが、さらに使い続けていたらどれくらい低下したのでしょうか。

驚いたのは新しいパワコンの性能です。前のは設置当初でも発電量が4000kWh前後だったのに、新型に変えると4696kWh(2015年8月〜2018年の平均)と1割以上アップ。スペック上の変換効率は2~3%位しか違わないのにこれほどアップとはびっくり(細かい計算で説明できそうですが省略)。

もちろん、年毎の日射量が異なるので発電量が毎年同じというわけにはいきません。でも屋根上の発電パネルはいっしょなので大きな違いはパワコンを交換したこと。こんなことならもっと早くパワコン変えておけば良かったなぁと思う次第です。