あさつゆ。でも露じゃなくてワインの話。このワイン、探しても探してもいつも売り切れ。ところが先週末京都の宿のワインリストに発見。ラッキーとばかり和食に合わせたところ、なかなかのマリアージュに感激。このめぐり逢いに感謝です。

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昨年辺りからメディアで話題になっている、米国CAナパヴァレーのワイナリーの、ケンゾーエステート。カプコン創業者の辻本憲三さんがオーナーで、ワインを作り始めた経緯もさることながら、ハーランとかスクリーミングイーグルの醸造担当者がワインを作っている、と聞くとそれだけで唾が出てきます（爆）。

このワイン、買おうと思ってもなかなか買えません。バカ高いナパワインが多い中、リーズナブルな価格なので注文が殺到するのか、いつ探しても出物がない（哀）。いったいどこの誰が手に入れているんだろうか、ずっと不思議でした。ところが、ある所にはあるんですね〜。

先週末京都の老舗旅館の１つ、柊屋に泊まった折りに何か飲み物を、とお酒のリストを開くとケンゾーエステートがずらり。あらら、ここにあったのか。

柊屋といえば日本を代表する宿の１つ。京都・御池通りにあるのに静かな佇まいですが、聞けば最近はお客の８割が外国人のこともあるらしい。和風好みの海外客が増えて日本のお客が減ったのでしょうか。

この宿のワインリストは国産中心です。お酒や焼酎はさることながら、ワインも日本産や日本人が手がけるモノを飲んで欲しいという意図なのか、その心意気が素晴らしい。他の旅館でこんなリストを見た記憶はありません。

ちなみに、巷ではまず見かけない中央葡萄酒造のブラン・ド・ブラン（泡）もリストアップされていました（>誰となく）。

さて、当日私たち夫婦が選んだのは「あさつゆ」。ソーヴィニョン・ブランを使った白ワインです。実は私たちが好きなワインの１つがパピヨン・ブラン・ド・シャトーマルゴーで、これがソーヴィニョン・ブラン。

その白マルゴーとタメを張れるのかどうか、興味津々でトライしてみたら、香りは上品かつしっかり。少し軽めの味わいかと思っていたら、温度が上がってくるとフルーティで少しナッティな良い感じ。お出汁との相性も良く、八寸や炊合せがさらに美味しくなって、懐石料理には正解でした。こりゃ素晴らしいと夫婦でにっこり。

帰宅してネットをチェックすると、ケンゾーエステートは広尾、六本木ヒルズ、大阪、京都に直営レストランを開いていることがわかりました。ワインも買えるのかと思いましたが、オンラインショップはすべてSOLD OUT。次はいったい何処で飲めることやら。