今年も悲惨なプール事故

プール事故

 2年前に「あぶないプール」(三一新書)を発表して以来、もうプール排水口での死亡事故は起きて欲しくないと切に願っていましたが、見事に裏切られました。

 ある人からの情報で、7月23日東京青梅市の第一小学校の生徒が排水口に吸い込まれて死亡したとの連絡を受けました。96年に、痛ましい事件の被害者家族が文部省に改善を求めたため、文部省も厳しい通達指導を行っていましたが、学校当局はちっとも「学習」しなかったということでしょうか。

  もう1件。これも東京、多摩高校で先月6月28日男子生徒が飛び込みスタートで事故に遭い、7月9日に死亡しています。多摩高校の保護者の方からの連絡で知りました。どちらも詳しいことはまだわかっていませんが、もういいかげんに学校関係者は、階蹴るできるはずのプール事故について真剣に考えてほしいと思います。生け贄の生徒とその家族があまりに悲惨です。

(追記)
プール排水口事故がまた発生。山形県藤島町で女生徒死亡。学校校長はこの手の事件がはじめてだったかのように悲痛なコメントを国営放送で述べていましたが、それは認識不足です。あなたが知らないだけで多数の被害は既に発生し、文部省もしっかり通知通達で危険性を知らしめ対策の緊急性を訴えていました。藤島町の教育委員会と問題の学校は排水口の固定という対策をとっていないのに対策済みと報告していたというのですから、これはもう立派な犯罪だと私は考えます。被害者が哀れです。

(追記2)
8月18日NHKのニュースで栃木県でも排水口に吸い込まれて意識不明の重体になった子供がいることを報道していました。学校関係者はいったい何をしているんでしょうか。学校の先生も教育委員会も過去の事例に学ぶという学習能力は全くないのでしょうか。とっても悔しいです。